内容説明
生き生きと躍動していた仲間の記者、カメラマンたちが、突然骸(むくろ)になる。沢田教一、一ノ瀬泰造、盟友テリー・クー……。戦場という極限状況の中で、出会い、競い、励まし合いながら成長した若者たち。戦争の真の姿を伝えようとした、著者と仲間たちの、血と涙の従軍記。第40回大宅荘一ノンフィクション賞受賞作。 (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
176
第40回(2009年)大宅壮一ノンフィクション賞。ベトナム戦争を撮り続けた男たちの物語である。 1965年から 75年にかけて、日本から そう遠くない南の国で起こった戦争で カメラで参加して、戦争の真の姿を 伝えようとした男たち… 日本のカメラマンたちも 登場し、 奮闘は続く…文中に 時折 挿入される モノクロ写真が 戦争の無惨さを伝えてくれる、 そんな上巻だった。 2018/07/03
ウメ
5
戦場カメラマンはどんな使命感に駆られて戦地へ向かうのか。「戦場に必要以上にこだわるな、死んだ英雄より明日も生きられる弱虫のほうがいい」と言うジャーナリストもいるが。生死の境界線まで立ち入らなければ撮れなかった瞬間があるのも事実。2017/03/02
廊下とんび
3
日本人とベトナム戦争・・・日本でもベトナム反戦運動は起こったし、その視点でベトナム戦争が語られる事は多い。この本はベトナムの従軍記者、しかも日本人のカメラマンによって語られる《第三者?》の客観的視線かつ、内側から観た生々しいベトナム戦争、そして数々の個性的な戦場ジャーナリストたちを語ったいまだに硝煙の匂いが漂って来るような本。2012/07/13
Miyako Hongo
2
「ベスト&ブライテスト」とか「メディアの興亡」とか読んでたせいか、ああ、この人はこんな所にいたんだー、なんて思いながら読めたのは収穫。 知識があると、その分面白くなる本。2013/12/24
ぐだぐだ
1
ストーリー、か。加工されていない情報などないってことを思い知る。裏方のストーリー。2017/05/08




