内容説明
とんでもなく面白い野球小説、できました!
書いたのは超弩級の新人作家!史上初の“高偏差値”野球小説、涙の第3幕が始まります。
天才女子高生・ヒカルさんが率いる映画研究同好会との試合に敗れ、支配下に置かれた野球部。物理学を応用したヒカルさんの大胆な理論に野球部のメンバーはどんどん洗脳されていく。
バッティングマシン「ムラタ3号ヴァージョン3改」を使った打撃練習以外、守備練習をまったくしない野球部に不安を覚える真之介。
するとヒカルさんは、「打球の落下地点が分かる」という超難解な運動方程式を教えてくれるのだが‥‥。
三角関数におびえながらマウンドに立つことを恐れた真之介は、野球部のメンバーに守備の重要性を示そうと、後輩たちがプレーするリトルのチームに試合を申し込む。
ところが試合中、リトルのエース・和田諒が投じたボールにヒカルさんが突然怒り出す。いったい何がヒカルさんの逆鱗に触れたのか?
野球に向かう小さなエースのひたむきな思いが、ヒカルさんの心と響きあう。「レベル3 守備理論編」は、レベル4とともにシリーズの感動編です。ぜひお楽しみください!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
61
リトルリーグのチーム相手に試合する場面がいい。こんな仲間に出会えるなら野球もイイのかもしれない。かといって私が野球を好きになったわけではないが。3巻まで読んでみるとヒカルさんの理論は野球づけの強豪校を破る力があるのではないかと思ってしまうから不思議だ。彼女によると「感覚というのは、ある個体と環境情報との一時的接触」を意味し、「野球の試合とは、定められた一定のルールに従い、介在する環境情報を如何に効率よく処理するかというゲーム」らしい。ひえーっ!?2013/08/17
nemuro
45
2012年の夏以来、久々に再読中のシリーズの第3幕。守備理論編。そもそもが極端に遅読な私でさえもサクサクと読めてしまう面白さではあるのだが、4年ぶりの「甲子園参戦!&関西書店巡り」(いろいろ言っているが要は気ままな一人旅)を翌日に控え、せめてここまでは読み終えておこうかと突然思い付いての一気読み。そうそうこんな感じ。たしかになかなか試合が始まらず、甲子園は遥か彼方な展開が続く。そんな中、弱小・海應高校野球部とエース・真之介の古巣・リトルリーグチームとの真剣勝負。う~む。やっぱり面白い。では、私は甲子園へ。2023/09/10
まんがジジィ
24
おもしろかったです。 だんだん、野球の話しになってきました。♪ 4巻に進みます。2016/04/14
nemuro
23
奇想天外。まったく意表を突いた野球理論。ですが、そんな展開が、3巻目ともなれば、特に動じることなく、むしろ当然とさえ思えてしまうから不思議です。で、極端に遅読な私が、予定していた他の本を飛ばしてまでも一気に読み進んでしまう。まったくもって、本シリーズ恐るべし!いざ「レベル4 実戦応用編」へ!と行きたいところではありますが、ここはひとつグッと堪えて、しばしの冷却期間を置きつつ、せめて最後だけでも“好物は楽しみに最後まで残しておく派”の意地を見せようかと思います。2012/08/22
Walhalla
22
第1、第2巻から続けて読みました。 タイトルからして、この作品には、これまでの野球の常識を覆すほどの理論(しかも現実味のあるもの)を期待していたのですが、残念ながらそう言う作品ではなかったようです。 次は最終の第4巻です。野球理論はこの際、横に置いておくとして、甲子園へ出場する目標は叶ったのか否か、それだけは見届けたいと思います。2016/04/06