内容説明
付け根近くまで紫に変色した手足。その表面に濃く生える不気味な獣毛。まるで猿の手足が人間から生えているかのようだ。これが、日本中のファンを魅了する人気アイドル岡江麻希の姿なのか――? 所属プロ社長・野宮山のもとには、麻希の引退を促す脅迫状が届いていた……。猫又シャモンをひきつれて妖魔封じを稼業とする《闇狩り師》九十九乱蔵(つくもらんぞう)の活躍を描く超伝奇アクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
17
図書館本。ノベルズ版既読。「かるかや」で九十九乱蔵が珍しくピンチに陥る。その危機からどうやって脱出するのか、どきどきしながら読んだ。乱蔵の師である真壁雲斎が出てくる話も収録されている。乱蔵と雲斎のやり取りがとても楽しい。雲斎が九十九兄弟をいかに愛しているかが感じられて、いいなぁと思う。「キマイラ」シリーズの続きも読まなくちゃ。2024/02/05
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3
読了。乱蔵もそうだけど、色々な個性的なキャラが登場してきた。餓狼伝みたく収拾がつかなくなりそう。それにしても乱蔵がアイドルにサインをねだるんて、茶目っ気を強調したかったのかな?面白かった。2018/01/07
おっとぅ
3
現代の陰陽師、九十九乱蔵が圧倒的パワーと術により妖魔を退治するハードボイルドアクション短編集6篇、第2段。乱蔵が愛用するダナーのワークブーツに憧れて自分も愛用している。硬くて重い。2017/06/29
TACAKN
1
数十年前に夢枕漠氏のキマイラシリーズを読み、その世界観にハマってしまった。その中の登場人物の兄を主人公にした作品が出ると期待さたことを思い出した。何度目かの再読になるが面白い。万人に勧めるのは難しいが、陰陽師ものや悪霊祓いものが好きならばいけるのでは。ただし、当時の伝奇バイオレンスばやりの真っ只中の作品のため描写はグロいので注意が必要。個人的な氏の作品の擬音の使い方が斬新でよかった。ないものねだりにはなるがKindle版はあと書きがなかったのが残念である。 2020/05/17
Thor5472
1
安定の短編集。確実に短時間で終わるのでサクサク見やすい。またAmazon prime readingに出て来るようなら読んでみようかな🤔2020/05/10