- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
「なにものにも縛られず、自由に文學(ぶんがく)を愛する」、それが文學倶楽部。だが、その倶楽部は女人禁制であった――。「女」の自由に制約があった時代、なにをするにも「女のくせに」と咎められていた時代。幼い頃から読書を好み、本を愛し、文章を書く喜びを知っていた少女・百音(もね)は、長い髪をばっさりと切り、男物の服を着て倶楽部の門を叩いた。「頼もう、僕を文學倶楽部に入れてほしい」……。正体を隠し、仲間を裏切りながらも、自分の夢に向かってまっすぐ進んでいく文學ガール! 笑顔、苦悩、喜び、不安……、思春期のくるくる変わる少女の表情を鮮やかな筆致で描き上げる、俊英・天乃タカの最新作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
69
女であることが現代以上に不自由だった大正浪漫な時代。本を愛し、物語を綴ることを歓びとする女学生・百音(もね)ちゃんはどこでも異端児扱いを受け、女子たるものお裁縫にお花を身につけ、お嫁にいくことが最終目標であるのが当然とされる理不尽な立場を押し付けられる。それでも自由に文学を愛したいと諦めきれない百音ちゃんは、女人禁制の文学倶楽部に男装をして入ることに。苦しい立場に胸が痛むものの、志を同じくする仲間と膨らませていく文学の楽しさに読者も心弾む。古き悪しきものを越えていく先が楽しみ。2020/01/14
mayon@十五夜読書会
14
女性が本が自由に読めない時代で髪を切って男装しなくちゃ読めない・・・辛いです。しかし、文學を愛しているからこその覚悟でなんでもやってのける百音は強いと思いました。2013/03/24
フジ
10
読友さんのオススメ本。読んでまず思ったのは、よかった~この時代に生まれなくて!ってこと。だって女の子が本を読むだけで否定されてしまうんですから!私もこの環境にあったら百音と同じ行動を取りそう。こんな面白い文學の世界が男の人だけのものだなんて許せん(笑)百音ちゃんが可愛くて応援したくなりますね。違うものを書いてるのになぜか一体感が生まれるシーンが好きでした♪2014/01/10
U
10
面白かったー! 百音ちゃんが可愛い。かわいくてかっこよくて天然たらし。女性が文学するには難しい時代で、枠内の乙女の象徴のような長い髪を切って、文学に走る。詩作する彼女の、目の色が変わるシーンがグッとくる。二巻も楽しみ!2012/06/24
ぐっち
6
文学のために男装する百音ちゃん。昔は小説を書くってそんな世界だったんだ。本文のこげ茶のインクもなんか昔っぽくて素敵です。2012/06/09