内容説明
「一生の仕事なんて、ありえないんじゃないんですか?」変わり続ける時代の中で、リストラ面接官の村上真介が新たにターゲットとするのは──英会話スクール講師、旅行代理店の営業マン、自動車の整備士、そして老舗出版社のゴシップ誌記者。ぎりぎりの心で働く人たちの本音と向き合ううちに、初めて真介自身の気持ちにも変化が訪れ……仕事の意味を再構築(リストラ)する、大人気シリーズ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
196
首都高の均一料金終了惜別記念に環状線無限ループ走り納めに出向いて700円で300km超を走ってきたのは2011年の大晦日だったから、それより前の話ってことね。あ、確かに単行本が2010年1月刊行だ。しかしこのシリーズ、1→2→3と回を重ねるに連れてカラーが変わってきていると思うぞ。このまま続けて4にいくけど。2015/11/17
修一朗
139
リストラ面接はもはやフォーマット的な機能として残るのみで、内実は仕事の流儀物語です。面接相手は自身のスキルで勝負できるサービス業、どの業界も不景気のあおりを受けてリストラへ。でもただのサラリーマンと違ってプロの技術を持っている人はなんとかなりますって。メカニックの職人魂を描いたみんなの力がいいです。作者のツボにハマったかのようなカタカナのオンパレードが読みずらくて閉口しましたが。表題作はキャラ弱めでした。マイランキング1)みんなの力2)やどかりの人生3)ビューティフル~4)張り込み姫。4作目へ… 2014/11/21
再び読書
133
少しパワーダウンは否めない。また彼女との交わりも少なく。以前の2 冊で有った2つの大筋が一方はパワーダウン、一方はボリュームダウンしているのでやはり物足りなさが残る。また前作に立ち上げた派遣業務も申し訳程度にふられているに過ぎない。次作に期待しましょう!2012/09/26
KAZOO
129
シリーズ3巻目は4つの話が入っています。徐々にひとつの話が長くなってきている気がします。主人公の色彩が薄れてきて各リストラされる側のほうが主人公になっているような連作になっています。今回も様々な業界の勉強になっていて、私は旅行業界がそんなに条件が厳しいとは思っても観ませんでした。さすがに表題になっている作品が読み応えがありました。2015/08/24
ゴンゾウ@新潮部
120
終身雇用が崩壊。企業も生き残りをかけて不要な社員をリストラする。会社にとって必要な人材とは。やりがいのある仕事とは。必要な収益をあげていても周りと上手く行かなければ切り捨てられる。技術を持っていてもマネジメント出来なければ次はない。元花形部署でも廃止が決まればお払い箱に。色々考えさせられた。2016/11/29