草思社文庫<br> 銃・病原菌・鉄 上巻

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草思社文庫
銃・病原菌・鉄 上巻

  • ISBN:9784794218780
  • NDC分類:209

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内容説明

アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。
なぜ、その逆は起こらなかったのか。
現在の世界に広がる富とパワーの「地域格差」を生み出したものとは。
1万3000年にわたる人類史のダイナミズムに隠された壮大な謎を、進化生物学、生物地理学、文化人類学、言語学など、広範な最新知見を縦横に駆使して解き明かす。
ピュリッツァー賞、国際コスモス賞、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位を受賞した名著、待望の文庫化。

目次

ニューギニア人ヤリの問いかけるもの
第1部 勝者と敗者をめぐる謎(一万三〇〇〇年前のスタートライン 平和の民と戦う民の分かれ道 スペイン人とインカ帝国の激突)
第2部 食料生産にまつわる謎(食料生産と征服戦争 持てるものと持たざるものの歴史 農耕を始めた人と始めなかった人 毒のないアーモンドのつくり方 リンゴのせいか、インディアンのせいか なぜシマウマは家畜にならなかったのか 大地の広がる方向と住民の運命)
第3部 銃・病原菌・鉄の謎(家畜がくれた死の贈り物)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

439
ずっと持ってて、やっと読んだ。おもしろいけれど、文章がくどい。学者さんが書いたものだから仕方がないのかもしれないが、「本質的な部分」と「瑣末な部分」をごっちゃ混ぜにしてガーッと書かれているので、読者個々人が「読み飛ばすべき部分」と「しっかり読む部分」を判別できないと読むのに恐ろしく時間がかかってしまうだろう本。同じような言い回しを何回も使うのは著者(もしくは訳者)のクセなのだろうが、もうちょっとは端的に伝えられそうだなぁと思った。引き続き、下巻も読む。2016/05/20

absinthe

322
人類の文化は、生まれた土地の地理(地形)の影響を受けている。優れた民族が優れた文化を生むという問題ではなくて、大陸の形やその土地で入手できる植物や動物が文化の形を決定した。自然上では遺伝的欠陥を持つイネの一種がたまたま栽培に適していたため中東で世界最初の農耕が始まり、文化はそこから広がった。同緯度なら、気候条件が似るため、農耕技術の共通部分が多い東西に長い大陸は文化の伝搬が速く、南北に長い大陸は遅くなる。家畜に適した動物が身近にいるかどうかも文化に影響を与えた。壮大な歴史を俯瞰した気になれる。

mitei

268
中々興味深い命題で人類史が好きな人は読むと面白いかも、しかし難しかった。2014/11/09

Nobu A

230
ジャレド・ダイアモンド著書初読。推薦本での紹介に1年程前に購入し、別の本で著者の言及があり、今回やっと頁を繰った次第。壮大なタイトルと分厚さに暫く積読状態だったが、もっと早く読めば良かったと思う程の興味を唆る内容。まず、翻訳臭が殆どなく平易な筆致で読み易い。「何故アメリカ大陸の先住民はユーラシア大陸から来た住民に制服されたのか。何故その逆は起こらなかったのか」なんて考えたこともなかった。狩猟採集民から農耕民に順次移行や文明国が他国を植民地化なんて単純なものではない。メタ分析と透徹な考察で歴史を切り込む。2024/01/17

mae.dat

228
地球に分布した人類の地域差。 植物野生種を農作物へ品種改良するという名の、人為選択的淘汰圧の話が面白かった。古代人はそんな意図は……意図はあるか。ただ、仕組みは知らないまま行っていたのかと。それは野生動物の家畜化にも共通する部分もあって。 それと、古代〜中世に於いては、地政学的にユーラシア大陸が色々と有利に働いたと。シルクロードの重要性は分かるけど、思う以上かも知れないですね。 【おまけ?】可愛く装飾を施すイチゴにも触れられていて、イチゴv.s.ヒトv.s.ツグミなどの鳥類の熱い闘い?があったそうな。2021/05/20

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