内容説明
ゾハイド王国の王子ハーレス・アール・シャラーンはアメリカ人記者Ｔ・Ｊ・バークを敵対部族の手から救出した。王国の危機を救うため、この男から情報を聞きださなければ。だがハーレスは追っ手に狙撃され、ヘリが砂漠に墜落してしまう。密室でバークの手当てを受けながら、ハーレスは確信した。バークは女だ。髭面の男の扮装でも、あふれる色香は隠しきれない。追及に負けたバークはついに女であることを認め、タリアと名乗った。ふたりは急速に惹かれあうが、ハーレスの名を聞いたとたん、タリアは彼を突き放して憎しみをあらわにした。「あなたは腐りきった名門の、あの犯罪者一族のひとりなのね？」★魅惑的な王子ハーレスが出合った危険な恋のゆくえは？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
18
「ゾハイドの宝石」シリーズ二作目、次男王子さまがヒーロー。ヒロインはアメリカ人の記者。1と3に比べると印象が弱いかな。とは言え、彼も一途な男性なので◯。実はシリーズものを順に読む習慣がなくて、これも最初に読んだのは長男皇太子さまのシリーズ三作目。今作では国宝のジュエリーコレクションのひとつが精巧な偽物とすり替えられた事件はまだ解決されず。2021/08/19
akiyuki_1717
5
シリーズ２作目。１作目で十二分に環境説明を済ませていたと思ったけれど、今回も負けじとストーリー設定を手広く広げて、ロマンス部分があまりに少ないと感じました。オリヴィアさんもだいぶハーレーでは名が売れてきたので、長編にチャレンジしたいって気持ちが見えてますねぇ。ただし今回もヒーローはヒロインにメロメロで、その名のとおり白馬の騎士です。ブレないところが良かった。１作目と同じく、ヒロインに対する気持ちは終始一貫で、これぞロマンスなのです。だから変な設定にこだわらず、もっとロマンス度を上げて欲しかった。2015/02/07
