内容説明
ああ、彼が結婚してしまうなんて。ヨハラは、少女時代から恋い焦がれている砂漠の国の王子シャヒーンがアメリカから帰国早々結婚するというニュースを聞き、彼の送別パーティ会場にもぐりこんだ――ひと目でいい、彼に会いたい。8年ぶりに目にしたシャヒーンの高貴で圧倒的な存在感。ヨハラは世界でただ一人の愛しい男性をじっと見つめた。目が合った瞬間、ヨハラはまるで魔法にかかったようになり、彼にいざなわれるまま会場を抜け出すと、熱い時を過ごした。だが、魔法は一夜にしてとけ、残酷な現実がヨハラを打ちのめした。彼は私が誰だか気づきもしなかった。ショックのあまり、ヨハラはシャヒーンの前から姿を消すが……。■陰謀渦巻く砂漠の国の愛憎劇――オリヴィア・ゲイツが描く3部作〈ゾハイドの宝石〉は、〈ジュダールの王冠〉の関連ミニシリーズです。2012年1月にお贈りする次兄ハーレスの物語もご期待ください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
19
王室に伝わる貴重なジュエリーコレクションのひとつが精巧なにせものにすり替わったことが発覚。この事件と王子さま達のロマンスを軸に物語が進む。「ゾハイドの宝石」一作目ヒーローは三男王子さま、ヒロインは父親が王室の宝物を管理する関係で子どもの頃宮殿に出入りを許可されヒーローに憧れていた。冒頭からあっという間に親密な関係になる二人、特にヒーローはヒロインのことを覚えていないけど初めから特別な異性としてぞっこんになるのが良いわ。兄二人は女性不信なのでヒロインに対して色々失礼なこと言うけどブレないヒーロー、良いです。2021/08/19
かもめ
9
再読。生まれて初めて読んだハーレだった。いまではこの本はハーレにしては濃く、背後に宝石泥棒事件(1巻では未解決)があったりとなかなか凝っている作品だとわかる。ヒーローは高潔で男気あふれる人物、ヒロインは女らしくかつ有能。ヒーローは最後までヒロインのことを信じており、愛情のスケールが大きい。ハーレの短さのわりに、濃く情熱的な純愛。続編も読みたい。2018/04/02
akiyuki_1717
3
３シリーズものの１作目。ロマンスとしてはシンデレラストーリーなんだけど、シリーズで続けたいがために王家中のエピソードを入れすぎて、読後の疲れ感が残念です。ロマンス的にはヒロインの一途さと、ヒーローの真摯さがすごく良かっただけに、ロマンス自体にもっと力を入れて欲しかった。2015/02/05
Mari
0
★★★☆2012/03/25
