出版社内容情報
小学6年生の良祐が通う学童クラブで巻き起こるユーレイ騒動。良祐は仲間たちと夜の学童クラブへと向かい、ユーレイの正体をつきとめる。ユーレイは、住所不定の若者だった。彼の社会復帰を手助けしようと、良祐たちは思いもかけない行動に出た! 現代の子どもたちを取り巻く格差社会。社会から取り残されてしまった心優しい若者との交流を通して、子どもたちは成長していく。人のために行動することの大切さを考えさせる一冊。
内容説明
「ねえ、ユーレイの正体をつきとめない?」小学六年生の良祐が通う学童クラブでまき起こったユーレイ騒動。良祐たちは夜の学童クラブへ行き、その正体をつきとめる。ユーレイは、じつは住む家も仕事もない若者だった!彼の社会復帰を手助けしようと、良祐たちは思いもかけない行動に出た!
著者等紹介
佐和みずえ[サワミズエ]
愛媛県出身。児童書の著書に『パオズになったおひなさま』『熊本城復活大作戦:地震から二十年かけて進む道のり』(くもん出版)、『拝啓、お母さん』『江戸の空見師 嵐太郎』(フレーベル館)、『すくすく育て!子ダヌキポンタ小さな命が教えてくれたこと』(学研プラス)、『かずさんの手』『じいちゃんの山小屋』(小峰書店)なと多数
仁保知行[ニホトモユキ]
アニメーション作家。本の装画、挿絵は『ぼくらの“マル秘”課外授業』が初(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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史
6
優しい世界で成り立っている、そこは悪いことではない。ただどこか押し付けがましいようにも読めてしまう。型にはめないという話であるということが逆に型にはめてしまったような感覚。展開がとっ散らかっていることはまあ少年期と思春期の狭間の忙しさ故のものだと思いますけども、でもやっぱりちょっと詰め込み過ぎかなあと思いますね。親と子、恋と友、社会、進学就職他多数……。全部重要なのはわかるけども、物語として咀嚼するには量が多いですよ。伝えたいことはたくさんあるのは理解できますがね。児童文学の括りでは優先度が低い作品。2025/02/08
まきお
1
今年度蔵書に加えた本。児童クラブに忍び込んだ、ホームレスの若者の助けになりたいと奮闘する子供達の話です。一樹さんがホームレスになってしまった経緯、大人達の「常識」的な反応、昔はもっと人との繋がりが強かったというおじいちゃん。今で言う「親ガチャ」や、家庭環境の悪さをどう捉えていけばいいのか、子どもの素直な目線で考えていける作品です。物語の枝葉の部分のほのかな恋心や、シングルマザーの母など、死についてのエピソードなどもとても良いです。さすが佐和さん!2024/09/03
こまさん
1
娘一人読み。どんぐり学童クラブに通う子どもたちとホームレスの青年のお話。楽しく読めたようです( ◠‿◠ )2024/08/21