内容説明
本能寺で見た信長の最期。それは父・義輝の悲業の死にあまりに似ていた。さらに将軍の遺児であることを光秀に利用された海王は、剣を捨て大海に生きる商人の道を目指す。だが秀吉と家康の天下争奪の渦中で、剣の師である上杉兵庫が家康配下の服部半蔵に捕らわれた。義輝生涯の好敵手であった熊鷹も海王に勝負を挑む。海王は何を斬り、何を最後に選ぶのか。戦国大河、圧巻の大団円。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
290
なんだったら中巻のラストで物語終わらせること出来たんじゃないのか?と思っていたら、なんと、兵庫さんが実の兄だったというベタな展開。あんなに敬われている義輝将軍は、都落ちしてる最中、しっかりやることやって楽しんでいたという、少し残念な事実がここにきて明かされる。下巻は、秀吉と家康の対立を背景に、足利家という血の因縁&熊鷹と決着をつけるのが主筋。兵庫を追い、救出に失敗し、また追って、の流れは単調だが、ラストに向けて斬り合いも派手で、上手くカバー出来ている。前田慶次郎や徳川四天王の登場が、個人的には嬉しかった。2020/07/10
けやき
23
宮本昌孝さんの描く漢は爽快ですね。ハイワンの旅も完結です。熊鷹の暴風のような強さは最期までありましたが、悲しかったですね。でも雲の上で義輝に再会できたのかな。2016/04/20
Kaz
8
小牧・長久手の戦いは歴史の教科書とかではあっさりとしているのですが、本書ではこってりどっぷり。海王との絡みも見事で読み応え十分でした。熊鷹は凄過ぎて、史実とのギャップに戸惑いました。2013/08/25
hiyu
6
舞台をみているような不思議な感覚ではある。途中の秀吉、家康の下り等は好みではあるが、ちょっと慌ただしい終わり方のような気がする。熊鷹の扱いも自分には微妙。読み終えてその後どうなるの?と疑問ではあった。ついつい焦るように読んでしまったのではあるが。2020/12/08
ハムりん
5
官兵衛、家康、秀吉 の天下取りをめぐる攻防はおもしろかった しかし 架空の人物の剣劇はもういいです2015/07/15
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