内容説明
「財産はすべて隠し子にゆずる」。遺言に動揺する名家で、娘夫妻が殺害される。死体の胸には鎌が突き立てられていた。一方、息子を名のる郷土史家も現れ、相続はいよいよ混迷。犯人の目的は遺産か、復讐か、それとも産土神の祟りか。歴史ある温泉街の不穏な事件に六波羅一輝が奔走する。シリーズ第5弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
120
2011/11/24 Amazonより届く。 2018/8/28〜8/29 お馴染みの六波羅一輝シリーズ。今回は大分県の別府、湯布院、宇佐が舞台。安定の面白さ。2019/08/29
coco夏ko10角
26
シリーズ第5弾。今度は大分へ取材旅行に、そこで遺産がからんだ殺人事件にかかわり…。真相はちょっと無理のある部分もあるけど、それは思いつかなかった。大分の名所や食事、民俗学も。小樽のときはそういうのが少し物足りなかったから今回よかった。2019/12/11
雅
26
軽い感じのサスペンスドラマ。主人公がひ弱なせいか、他の鯨作品に比べるとパワー不足でした2019/03/17
めり
12
2時間ドラマみたい。テレビで見たら面白そう。疲れているけどミステリが読みたい。そんな時に何も考えずさらっと読めるのがちょうどいい。2018/10/06
LUNE MER
10
シリーズ第5作。ヒロインの編集者みなみの直球勝負と情緒不安定気味は相変わらず。いい加減気づいて(いや勘違いじゃないと認めて)付き合ってやれよ一輝。関係者を一堂に集めての解決シーンは今回は湖の畔にて。断崖絶壁に続き王道である。見物してる一般人が画面に映り込む心配などは皆無だが王道である。さて、そんなこんなだが今回の事件の真相、意外と巧妙に組んであり、巧いなぁと。民俗学的な要素と事件の絡み付きはさほどではないが、旅情ミステリーものとしてはかなりいい作品だと思う。鯨統一郎はこういう作品も描けるのだ!2019/09/11