内容説明
「小田桐君の好みは、ビキニだよ」繭墨あざかの手紙に水無瀬白雪は首を傾げた。一族の復興と、亡き兄を思い胸を痛める日々に降って湧いた疑問。彼が喜ぶビキニとはなんだろうか--『白雪は「びきに」を知らない』。私は繭墨あさとが怖い。その親友、小田桐勤も苦手だ。彼らの前で表情を作りそびれたあの日から、私の平穏な学校生活は不安に苛まれるものとなった--『私と異分子な彼と彼女と狐』。他2編で贈るチョコレートデイズ・セレクション第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
40
白雪の兄と愛情と願い、幸仁の白雪への願いと比べて美和の醜悪さが際立っていた。 美和は自分を殺したと言っていたけどそれは違う。殺したつもりになって切り捨て見ない振りしただけ。その上まだ人間の振りをしようとしたからまあ、当然の結果かな。 蝶尾と更紗が健全に生きていることが救いだと思った。2021/01/02
Yobata
20
B.A.D.番外短編集2作目。水無瀬白峰の暴走を沈め、傷を負った水無瀬家。小田桐に想いを抱く水無瀬家当主白雪は「びきに」の存在に悩んでいる時、兄が書き留めていた“犬”が暴れ出す…。小田桐は雄介と水無瀬の使い・幸仁と幸仁の要望で映画を身に行くと謎の女性からテディベアを渡される。それは願いを叶える人形で…。小田桐に飯をたかろうとした雄介は七海と遭遇し、ひったくり被害に遭い犯人を追いかける…。狐のあさとが小田桐と静香に興味を持つ前に観察していた文芸部の部長の話の4編。She wears the bikini!→2013/04/19
KEI
10
購入。この作品の短編集の発刊タイミングは難しいな。1編目はもう少し前でもいいかと思うんだけどな。でも、各短編が巧くつながっているような感覚も受け、上手いもんだなと思っていたのは僕だけだろうか?それでは、各編の感想をば。『白雪は「びきに」を知らない』:この作品唯一の良心こと白雪さんは相変わらずの可愛さだった。しかも、また好感度が上がるような話だし。白雪さんはびきに可愛い。それだけ。『テディベアへ願うこと』:これまた後味のいい話。本編ではあり得ない。純粋に誰かの幸せを願える人間に僕もなりたい。続きはコメ。2011/11/20
ろき
7
konaさんのイラストがとっても可愛かったです。嵯峨くんと、カラーのあざかさま!(`・ω・´)。話は、テディベア良かったなぁ。最後の狐の話もけっこうおもしろかった~2012/11/11
ごぅ。
7
やっぱ雄介好きすぎる。正気になんかなれやしないね。2011/11/13