講談社文庫<br> 親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

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講談社文庫
親鸞(しんらん)(下) 【五木寛之ノベリスク】

  • 著者名:五木寛之【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 講談社(2012/06発売)
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  • ISBN:9784062770613

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内容説明

親鸞は比叡山での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参籠を決意する。そこで待っていたのは美しい謎の女人、紫野との出会いだった。彼が全てを捨て山をおりる決意をした頃、都には陰謀と弾圧の嵐が吹き荒れていた。そして親鸞の命を狙う黒面法師。法然とともに流罪となった彼は越後へ旅立つ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

185
山を下りた範宴は、生涯の師・法然のもとへ。名を綽空と改め、妻帯し、俗に生きて聖となることを決意する。み仏の教えに深くわけ入り、何度も生まれかわって、やがては師を越え、綽空→善信へ。物語を愉しみながら仏教思想の一端を学べるのが良い。悪とは何か。影のような存在、十悪五逆の黒面法師でさえ、念仏によって救われるのか。宗論の裏で激突する新旧勢力、九重塔炎上、やがて河原にこだまする〈なむあみだぶつ〉の大合唱は〈なも、あみ、だん、ぶ〉の大きな波となって悪をも飲み込む。別れと旅立ち。そしてついに訪れる、親鸞の誕生。2023/05/17

ふじさん

85
比叡山での苦行にも悟りは得られず、六角堂への百日参籠を決意し、知り合った柴野に勧めに従い、法然の弟子となる。絶大な人気を誇る法然には多くの弟子がおり、修行の日々が続く。そんな中で、法然の高弟しか見れない「選択本願念仏集」を預かることになる。法然上人の下には、様々な人々が集まり、不穏な動きがあった。高弟の安楽坊遵西は黒面法師と結託し、事を企てるが失敗し、死罪になる。斬首の場となった六条河原には、様々な人々が集まり、善信の「なむあみだぶつ」と共に、念仏の声が響き渡る。法然と共に、流罪となった彼は越後に向かう。2023/08/21

財布にジャック

74
上巻ではぶれっぱなしだった親鸞様でしたが、下巻では大きく成長し、自分の行くべき道を見つけられたようです。そして、陰謀にも弾圧にも負けない信念に、圧倒されました。親鸞様は私の中では、早くもヒーローになりつつあります。また、宗教が絡んでると、敷居が高くて途中で嫌になってしまう作品が多い中、この作品の読みやすさはピカイチです。作者が読者の身になって解り易く書いてくださっているからこそ、ここまで物語に入り込めるのだと思います。2013/03/05

naoっぴ

69
伝奇物風エンターテイメント物語にわくわくしながら読む。青春編は、子ども時代の忠範がさまざまな名を経てついに親鸞となるまで。恋も立ち回りもありの物語を楽しむ一方で、親鸞が法然上人のもとで念仏を学ぶ過程の心理思考など読んでいくうちに、南無阿弥陀仏と唱えることにはこういう意味があるのだ、人間とはこのようなものだ、仏教とはなど、ともに考えたり理解を深めることができた。つぶての弥七、美声の遵西、悪者の黒面法師など歴史上は架空だが魅力的な登場人物もいて楽しい。続きも読んでいきます。2018/03/04

ケロリーヌ@ベルばら同盟

56
【仏活】六角堂での百日参籠結願の暁に示現をうけた範宴は、比叡山を捨て、生きて地獄死んでも地獄、貴顕は知らず、末法の世の貧困、病苦に喘ぐ庶民の心に灯を燈す専修念仏、恥多き生業の者も、貧しさ故に悪を為す者も、一人残らずお救い下さる阿弥陀仏を呼ぶ声が念仏なのだと説く法然上人の教えに傾倒してゆく。どのような悪人も一度念仏を唱えれば救われるという考え方から、おのずと生まれ来る異端の信心、念仏者は悪にこそ励めと煽る一部の高弟の暴走、因縁の黒面法師の魔手。逆境の中、親鸞は念仏往生の教えを遠く伝えるために越後へと旅立つ。2019/04/14

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