講談社文庫<br> 親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

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講談社文庫
親鸞(しんらん)(上) 【五木寛之ノベリスク】

  • 著者名:五木寛之【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 講談社(2014/10発売)
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  • ISBN:9784062770606

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内容説明

馬糞の辻で行われる競べ牛を見に行った幼き日の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は、浄寛と名乗る河原の聖に助けられる。それ以後、彼はツブテの弥七や法螺房弁才などの河原者たちの暮らしに惹かれていく。「わたしには『放埒の血』が流れているのか?」その畏れを秘めながら、少年は比叡山へ向かう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

188
生誕八五〇年にあわせて、凡そ十年ぶりの再読だ。三部作全六冊の第一部「青春篇」の上巻は、のちの親鸞聖人、忠範→範宴の八歳から二十九歳までを描く。従来の価値観が揺らぎ、荒廃した末法の世の都。少年は山に入って修行に励み、一方では放埒の人びとに惹かれて、河原の礫に同志=導師を得る。敵役が現れ、女に惑い、彼ら十悪五逆の悪人を救うすべを探して青年は悩み、苦しんで迷う。キャラクタは立っていて、見せ場の大立回りもある。まさに神話のような少年漫画的構成は、スペクタクルに充ちて、アニメや大河ドラマ、或いは人形劇で見てみたい。2023/05/10

naoっぴ

81
親鸞というタイトルから僧侶の堅苦しい話ではと思っていたが、史実に創作をうまく絡め一気に読める面白さ。両親に先立たれ伯父に養われていた少年親鸞が、比叡山の僧となり、後に自らの道を見出だすまでの上巻。黒面法師との立ち回りあり、女性との邂逅ありのハラハラドキドキな展開がまるで冒険活劇のようで楽しい♪生きることや仏の存在への深い内面の悩みを抱えながら過ごす若き日の親鸞の姿が生き生きと描かれ今後の成長に目が離せません。すぐに下巻へ。2018/03/01

財布にジャック

75
私は親が選んだ浄土真宗本願寺派の幼稚園に行きました。そして、小中高は公立でしたが、大学も縁あって浄土真宗本願寺派の大学に行きました。しかし、親鸞がどんな人物でどんな人生を歩んだのか、恥ずかしながら全く知らなかった(知ろうとしなかった)のです。この本も友人の勧めで読み始めましたが、なんだか後ろめたい気持ちでいっぱいです。親鸞様の歩む道を、今からでもしっかりと心に刻もうと思います。下巻も楽しみです。2013/03/01

けろりん

50
【仏活】平氏全盛の世、かつて後白河院に寵用され、今は不遇を託つ一族の子、忠範は較べ牛の目の中に自身と同じ無明を見る。僅か九歳の童に既にして在る、無常と荒び。人は何故に生まれ、生きるか、仏とは。親鸞上人の生い立ちを、史実と創作を巧みに絡めて綴る壮大な歴史絵巻。魅力的な登場人物、忠範の心の遍歴、伝奇的なストーリー運びに魅せられ、一気に読了。2019/04/07

90ac

47
青春の門で有名ですが、五木さんの作品は初読みです。法事は私の方では浄土真宗で、妻の方は曹洞宗です。曹洞宗で南無阿弥陀仏とは言えず、複雑な気持ちのまま、今一つ宗教というものに入り込めず、形だけで済ませています。今回たまたま古本店で見つけたので親鸞さんの勉強のつもりで先に史実も調べて読みました。人を分け隔てしない、真面目で自分にうそをつけない、そして女人の煩悩を払いきれない生身の人物を感じました。世間では、浄土真宗は本当に宗教なのか、とさえ言われる理由が何となく分かったような気がします。2016/07/05

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