内容説明
男が「美しい」ということはどういうことか。アラン・ドロン、石原裕次郎、加山雄三、マイケル・ジャクソンなど、東西さまざまな具体例から美男について考察しつつ、「近代」という時代を考えるスリリングな美男論。
目次
第3学期 演習A(アラン・ドロンの肖像―あるいは、物語を生きてしまった男;美男と階級―あるいは、トム・リプリーは錯覚する ほか)
第4学期 一般教養(タフガイのいる歴史―あるいは、石原裕次郎は足が長かった;美男のための生物学(あるいは、「可愛い」という本能;あるいは、「美しい」という機能))
第4学期 演習B(少年の論への門口―あるいは、マイケル・ジャクソンの混乱;少年の論―あるいは、架空のマイケル・ジャクソンの物語 ほか)
最終学期 社会研修(少年は空が飛べる―あるいは、少年は少年でいいじゃないか;ある数奇な中年の物語―あるいは、橋本治と大沢健は『明星』の同級生だった ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
noémi
1
美男へのレッスン、というから面白そう、と思ったのだけど。トニー・カーティスという男優さん、初めて知りました。確かに美男かも。あと、アラン・ドロンや石原裕次郎に対する考察など、結構鋭いところを突いていてインタレスティング、でしたが・・・。どうも全部、完読するだけの根性は私にはなかった・・・。(何言いたいのかわからなくなってくんだもん)2011/12/14
ヒロミ
0
どんだけ美男が好きなんだよ?!と突っ込まざるを得ない。後半ほとんど大沢健へのラブレターじゃないですか…2012/08/18
笠井康平
0
読んでいるうちになんだかよくわからなくなってしまった人は、いっそ、「美男」という抽象概念が主人公の長篇現代小説だと思って読むと気楽。2011/08/26
TONY
0
★★★★☆食欲や怒りや悲しみとは種類を異にする不自然な欲望がある。それは「日常生活にあまり必要でない」という点で「遊び」に近い。人はそれが誰の中にでもあるものだと言うが、「誰もがそれを持っているのかもしれない」とは思っても「誰もがそれを、おれが感じたように感じている」とは思えない。そして「そんなめんどくさいこと考えなくてもいいんじゃないの」と言ってくれる人がいなかった。そのように示唆してくれるものはあったけれど、しかしそれはあまりにも単純な示唆で具体的ではなかった。2011/08/12
110rion
0
きっと長編のなにかを書こうとしたらこうやってくしかないと思った。2019/12/03
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