角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 神隠し・隠れ里―柳田国男傑作選

個数:
電子版価格
¥313
  • 電子版あり

角川文庫 角川ソフィア文庫
神隠し・隠れ里―柳田国男傑作選

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年05月13日 12時47分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044083236
  • NDC分類 380.4
  • Cコード C0139

出版社内容情報



柳田 国男[ヤナギタ クニオ]
著・文・その他

大塚 英志[オオツカ エイジ]
編集

内容説明

渡った人が消える橋、“あちら側”の住人のような猫、神隠しに遭った人が住む隠れ里―各地の説話に柳田は何を思い、描いたのか。「ここではないどこか」に憧れるロマン主義者の一方で、普通選挙実現を目指す社会変革者でもあった彼の双極性を見通すアンソロジー。

目次

作之丞と未来
第1部 神隠しにあいやすき気質(遠野物語(抄)神隠し譚 六‐八、二八‐三五
故郷七十年(抄)神隠し・引き篭り・子殺し・人さらい
五十年前の伊豆日記
天狗松・神様松 ほか)
第2部 隠れ里の研究(遠野物語(抄)マヨイガ譚 六三‐六四、九〇‐九三
入らず山
甲賀三郎の物語
隠里 ほか)
幼児の災害

著者等紹介

柳田国男[ヤナギタクニオ]
1875年、兵庫生まれ。1900年、東京帝国大学法科大学卒。農商務省に入り、法制局参事官、貴族院書記官長などを歴任。35年、民間伝承の会(のち日本民俗学会)を創始し、雑誌「民間伝承」を刊行、日本民俗学の独自の立場を確立。51年、文化勲章受章。62年没

大塚英志[オオツカエイジ]
1958年生まれ。筑波大学人文学類卒業。民俗学専攻。まんが原作者、批評家。国際日本文化研究センター教授。批評家としての著書に『戦後まんがの表現空間』(法蔵館/第16回サントリー学芸賞)、『「捨て子」たちの民俗学』(角川選書/第5回角川財団学芸賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

51
柳田の膨大な著作の中から神隠しや隠れ里に関する論考を選んだアンソロジー。ただこのテーマと編者の意図するロマンスと社会学の二面性という双方を選んでいるせいか、全体的にまとまりに欠けているような印象を受けた。ただそれ故か、かえってあまり目にする機会のない話が多数含まれているのはありがたい。今まであまりにも有名だが読む機会のなかった「故郷七十年」中の布川の絵馬の話や神戸のおばさん、青空に星を見た話や「甲賀三郎の話」における説話と語りの伝播、耳たぶに穴のある話等、小さい論考まで隅々まで興味深い論考ばかりであった。2014/12/04

イトノコ

23
柳田國男の文章の中から、神隠しと隠れ里に関するものを集めた作品集。/随筆からいかにも民俗学なものまで、読む側も姿勢を定め難い本だった。第一部の神隠しについては少々退屈。しかし神隠しの第一部に小児生存権についての文章を入れると言うことは、やはり神隠しは不慮の死亡(事故・事件含む)や口減らし、人身売買を示す隠語だったのか?隠れ里についての第二部、甲賀三郎の伝承が東日本と近畿で異なることを、地域に占める宗教のウェイトに絡めた考察は興味深かった。伝説の系統と分類も、各地の伝説はわずか十数種類に分類できると言う…。2021/09/16

寝落ち6段

15
新しい時代にしていくためには、今まで語られてきたことの本質を見定めなければならない。荒唐無稽な、そんなわけのわからないことがあるわけがないという民間伝承がなぜ語られているのか。それも、神隠しや隠れ里といった異界は、日本各地で語られているのはどうしてだろう。おそらく何か不可解なことがあったのだろうが、それを説明する装置として異界が使われるのである。でも、異界は語る人々にとっては憧れだったのかもしれない。そんな憧れを紐解こうとすることが、憧れの国を目指すために必要だったのかもしれない。2021/06/23

roughfractus02

8
社会の承認以前の身分の不安定さゆえ子供は神を呼び込む依坐(よりまし)や親子心中の道連れとなったと考える著者は、子供を社会の必要で成員から外す際に神隠し話となったと推測する(自身の幼時の神隠し体験も語られる)。隠れ里に関しては諏訪大社縁起と浄瑠璃での甲賀三郎の大蛇退治と地下放浪譚の伝承の違いに注目する。伝承過程とそのバイアスに注目する本書は、佐々木喜善が語る遠野の伝承を記録する柳田、喜善を紹介し柳田をモデルに小説を書く水野葉舟、柳田の話を小説化する田山花袋、柳田の本に触発されて書く折口信夫らの短編も収める。2025/02/20

れどれ

6
人さらいや神隠しにまつわる柳田國男の文章を集めたもの。資料として読み込むはずが、ただたんに読みものとしてべらぼうに面白いものだから参った。信用ならない編者の影に不安があったもののほとんど気にならず。ふいに人がいなくなるという異常事態が怪奇現象ではなく日常のすぐ横にある風景のように語られる。その語り草に引き込まれた。2022/11/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8229700
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品