ハヤカワ文庫SF<br> ねじまき少女(上)

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ハヤカワ文庫SF
ねじまき少女(上)

  • ISBN:9784150118099

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内容説明

石油が枯渇し、エネルギー構造が激変した近未来のバンコク。遺伝子組替動物を使役させエネルギーを取り出す工場を経営するアンダースン・レイクは、ある日、市場で奇妙な外見と芳醇な味を持つ果物ンガウを手にする。ンガウの調査を始めたアンダースンは、ある夜、クラブで踊る少女型アンドロイドのエミコに出会う。彼とねじまき少女エミコとの出会いは、世界の運命を大きく変えていった。主要SF賞を総なめにした鮮烈作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

425
幕開きは『ブレードランナー』のオープニングを思わせるような、ひたすらに混沌とした世界が拡がっている。選ばれた街はバンコック。近未来SFなのだが、世界はエネルギーを大幅に失っており、街を行くのは人力車である。また、チビスコシス病や瘤病など様々な病気も蔓延する。主人公はアンダースンとエミコ(ねじまき少女である)かと思われるのだが、他にもホク・センやジェイディーなど、怪しげな人物たちが跋扈し、これもまた混沌としている。この猥雑なアジア的混沌から、物語がいかに紡ぎ出されるのかが下巻の見どころかと思われる。2021/12/04

ねりわさび

104
疫病と深刻な環境破壊により世界は崩壊、その中で新たなエネルギー源と新社会秩序を掌中にした未来のタイで、人造人間の少女をメインに様々な登場人物がおりなすドラマを描いたSFサスペンス小説。冷酷なポリティカルでありつつ心情的表現も組み込まれた構成で印象に残る。ヒューゴー、ネヴュラ賞他多数を受賞した作品。再読ですが面白かったです。2025/08/30

藤月はな(灯れ松明の火)

70
アジアを舞台にしたスチーム・パンクSFで思い出すのは、ネオサイタマとかチバですが、こちらの舞台はタイ・バンコク。しかもこの作品は、電子技術が発達し、電脳的に拡張された未来世界を描く、従来のパンクSFとは真逆でエネルギー資源が枯渇し、疫病が流行る、現在の電力消費社会の危惧を描いているのです。ンガウという果実という自然(アナログ)から社会のシステム(デジタル)の破壊という飛躍が面白いです。そしてねじまき少女(新人類)のエミコの感情と理性が一致していないということに「自我の統合」への問いかけが為されていると思う2014/10/12

とくけんちょ

52
人や食物に対する伝染病が蔓延して、人々の生活レベルは下がり、食糧危機に襲われている。そんな時代のアジアが舞台。とにかく、描かれる人や街の雰囲気は猥雑で、ゴミゴミしている。しかし、力強い。アジアって、生きる力にあふれている。話の主題は権力争い。ちょっと世界観を支える造語が読みにくい。訳もややこしい、一冊の中でも、読みにくいところと読みやすいとこがある。粗削りな印象だが、ストーリーはいい。2022/04/08

fukumasagami

42
「ときどき祖母の霊を見るんです。うちの近くの仏塔のまわりを彷徨いているのを。一度なんか、もっといい国にしてくれないと輪廻して戻ってこられないといわれましたよ」2025/02/13

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