電撃文庫<br> 断章のグリムXIV ラプンツェル・上

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電撃文庫
断章のグリムXIV ラプンツェル・上

  • ISBN:9784048703765
  • NDC分類:913.6

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内容説明

いまだ葉耶の悪夢に苦しむ蒼衣は、葬儀屋の件でさらに自責の念に駆られていく。葬儀屋の蘇りにより自我を保っていた保持者が多く、蒼衣は方々から恨まれていた。そして責任を取るかのように、蘇りに関わる〈泡禍〉解決に雪乃と二人で向かうのだが──。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

48
葬儀屋さんが消えてしまった事で彼によって生き返らされた死者も消滅した事が判明。しかし、『ペット・セメタリー』同様、愛の為とは言え、切り刻まれる恐怖と痛みで狂い、人の形の身を保った異形にしてまで家族を蘇らせた事に砂を噛んだような不快感を覚えてしまう。そもそも、眞守氏の娘と妻に起こった事も元々は彼と妻が結婚したからじゃないかと思うとモヤモヤするしな・・・。今回の救いはなんだかんだ言いながらも理不尽に責められる蒼衣君の手を握ってくれる雪乃ちゃんですね。そして携帯電話の写真添付のメールはデータが重い描写が懐かしい2021/08/18

まりも

43
今回の題材はラプンツェル。蒼衣の不安定さに加えて葬儀屋の死の責任を蒼衣にぶつけるロッジの世話役、葬儀屋の断章を使い蘇生した死者をを支えにしていた人達の暴走とヤバい事に。いつ暴走してもおかしくない葬儀屋の断章に頼るだけで、葬儀屋が消えたら全てを蒼衣の責任にして被害者面する姿は醜かった。特に瑞姫の事を何一つ考えず自分勝手な行動で殺し、勝手な理屈で蘇らせただけにすぎない勇路は嫌悪感しかなかったです。まぁ責任に拘る蒼衣も気色悪さを感じましたが。ちょっとだけデレた雪乃さんに希望を見出しつつ次巻へ。2015/02/02

ひめありす@灯れ松明の火

42
学生時代よりほぼ3年ぶりの断章のグリム。もともとホラーもグロいのも大嫌い!と公言しているのに、なぜか読み続けています。今回は引きを除けばあんまり怖くありませんでした。『ゴーストハント』も楽しく読めたし、私のレベルも上がったわね、とちょっと得意になっていたら、今回はそもそもあんまり怖くなかったとか。そうですよね。配役予想は全ての元凶であるお父さんが『魔女』でお母さんが『王子様』かと思ったのですが、最初に塔を追放される妹が『王子様』。あとを追って塔を追放されるお母さんが『ラプンツエル』玲が『その子ども達』で。2012/07/20

坂城 弥生

37
勇路嫌いだなぁ…自分勝手に暴走して大切な人を死なせちゃって、無理言って生き返らせて満足してた人なんだもん。2022/06/10

Yobata

34
断章の暴走で葬儀屋を殺した影響は騎士業界に波紋を広げていた。その責任を取れと他のロッジから抗議が来る中、蒼衣は責任を果たすため派遣に応じる。それは生き返った死人が葬儀屋の死によって消失した影響で階段の上にいると何かに髪を引っ張られる現象で…。今回の童話はラプンツェル。髪の毛長い女が塔に幽閉されてることしか知らなかったけど母親も魔法使いも何がしたいのかよくわからない話だなwてかラプンツェルってノヂシャ,キャベツの一種なんだねw葬儀屋の死によって生き返った死者が消えたことによる波紋。生き返らせた死者を支えに→2014/07/04

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