レッド 1969~1972(5)

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レッド 1969~1972(5)

  • 著者名:山本直樹【著】
  • 価格 ¥1,058(本体¥962)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784063760316

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内容説明

決行される殲滅戦。国家権力の象徴である警官殺害を目的とした戦いは、若者たちにとって正義であり、殺された仲間の復讐でもあった。大義名分のもとに行使される暴力は彼らを少しずつ狂わせていく--。その正義は意思を持ったように暴力の触手を内と外に伸ばす。果たして革命の業火は次に誰の身を焼くのか--!?第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アズル

13
3,4巻がまだ入手できず、でも、2巻の続きが読みたい!という衝動から、読書人としてあるまじき行為に出ました。3,4巻で死人が出たんですね。なんだか岩木のぼよーんとした感じにちょっとときめいています。2017/06/10

かふ

7
武闘闘争として殲滅戦を仕掛ける赤(色)軍。鉄パイプ爆弾の作り方とか交番に襲撃して警官を殺害する作戦。殲滅戦は交番を襲撃して死んだ仲間の復讐ということもある。あまり上手く行かないのは杜撰な人選と訓練不足。やたらと自動車の自損事故が多い。それで山岳ベースで赤色軍と革命者連盟が合同訓練に入るのだった。その中で過激になる運動から脱走する者が出て来る。巻末の元赤軍派だった人のインタビューがあって結構楽しかったような。赤城さんも山岳ベースに夫婦部屋を作って革命戦士の子供を育てようとか夢見がちなんだが。2017/11/10

かっぱ

7
銃を奪ったり、爆弾を作ったりして、武装闘争への下準備を行うが、警察の捜査も厳しくなり、山での活動を強いられるようになる。小規模な作戦が失敗し続け、脱走者が出たり、逮捕者が出る。若者達が抱いた革命という夢が、いよいよ終局へ向かい始める。1971年は自分が生まれた年。その頃、世の中ではこんなことが起こっていたのだと、感慨深く読み進めている。2012/06/24

ぐうぐう

6
革命という正義は、彼らを容易に暴力へと駆り立てる。しかし、学生気分が抜けず、性欲に正直な彼らは、銃を手に取り、殲滅戦を行うには、あまりに若かった。外に向かうはずの革命の暴力が、知らず知らずのうちに内へと向かい始める。自己批判というルールが、やがて同志殺しを導く機能と化していくのだ。2011/02/23

Yapuppy

4
登場人物が多いので、描き分けるのに苦労している印象。誰もが結末を知っている出来事なのだが、そこに至る物語と異常な心理の描写、全体に流れる重苦しい雰囲気の表現は見事と感じた。こういう人達になってしまう前に適切な職業と家産を与える仕組みを考える必要があった というかその後にそういう対応をしているのだろう。1972年 1995年 と治安が不安定になったようだが、次は2018年なのか?2012/06/11

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