内容説明
消えたスカーを追いかけるアイたちは、「世界塔」に辿り着く。遙か天を突く巨大なその塔は、アイに不思議な幻を見せる。何でも願いが叶うという「世界塔」だが、石碑にはある兄妹の物語が刻まれており……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
29
赤ん坊のセルカを置いて逃走したスカーを追い、雲まで突き抜ける塔まで来たアイ達。その塔の名は“世界塔”で人々が願いを叶えるために石を積み上げた塔で、人の願いが叶えられる天国だった。そこへ逃げ込んだと思われるスカーを追うアイだったが…。スカー逃亡劇。“人”の願いがなんでも叶う塔で今回のアイは、アイの旅に同行することになったユリーをはじめとした人間と墓守の関係性や生死感について考える。アイも素直なんだか屈折してるんだか…散々自由に振り回してたくせにユリーに対して最初から結構シビアな目線で見てたんだねwでも→2014/10/20
た〜
18
このシリーズがここまで壮大な展開になるとは思わなかった。2015/10/24
心結
16
非常に面白かったです。なんだか巻数を重ねるごとに面白さが増しているような・・・?やっぱり入江さんは擬音語か擬態語が可愛らしくて読んでいてほんわかします。今回は一応傷持ちさんのメイン回です。次巻も楽しみ!【☆☆☆★★★★★★★】2013/09/02
リプトン
15
願いを叶える塔ということで今まで以上に幻想的な話でしたね。どこか儚い世界塔の雰囲気に物語に引き込まれていきました。アイと両親とのシーンは印象的でした。そして、今巻はユリーがアイへの父親宣言やスカーへの俺についてこいなどとにかくかっこよかったですね。アイの成長や悩み葛藤したり主人公している感じもこの作品の魅力ですが、ユリーのような大人がいい味だしてるのもこの作品の魅力だなと改めて感じました。2013/07/30
フローライト
12
この巻から角川でなく、ファンタジアで。やっぱり面白い……!!世界塔を読んでいたら、何となくミヒャエル・エンデ「果てしない物語」を思い出した。願いが何でも叶ってしまう世界…確かにそれで救われる人もいるし、天国にもなりうる、でも私は怖いと思った。どんなに快適でも、結局は偽物なんだよなあ……って。ディーさんのやり方には賛成しないけど、考え方は近いのかも。ユリーさんかっこいい。2014/02/25