出版社内容情報
歳月とともに記憶の闇の中で輝くひと、美しく年を重ねたひと──憧れの名女優十七人が日本映画を愛する著者に語った香り高い人生
内容説明
女優が母であり、姉であり、恋人だった時代の美神17人が著者に語った黄金時代の日本映画と香り高い人生。
目次
女優嫌いの大女優―高峰秀子
ういういしく清楚な白い花びら―津島恵子
天衣無縫な戦後の明るさ―淡島千景
笑顔を絶やさぬ“あんみつ姫”―久我美子
ひそやかに咲く白い百合―八千草薫
自由闊達な現代女性の色っぽさ―岡田茉莉子
舞台に生き、映画に生きた名女優―杉村春子
五社協定と闘った美女―山本富士子
はじめてヌードになったグラマー女優―前田通子
寂し気な日本的叙情美人―新珠三千代〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
1
再読。はじめは読みたかったところだけ拾い読んでいたら、けっきょく通読してました。「日本映画」を愛する人間にはたまらない一冊。2015/03/14
yokmin
1
主として昭和30年代に活躍した美人女優のインタビュー集。 <山田五十鈴>「・・小津(安二郎)先生は、常識的な芝居はしないでください。人間は悲しいときには笑うんです。おかしいときには泣くんです。それだけは覚えてくださいって」 <若尾文子> 「溝口(健二)さんが・・『女優っていうのはね、芝居なんかできなくったていい。官能的でさえあれば、女優っていうのは価値があるんだ』って」2012/07/31
葉芹
1
もう少し突っ込んだインタビューは無理かな。 それにしてもお直しなしのべっぴんさん揃い。2011/08/29
イカ男
0
至福の時間でした。誰かが、映画本は自伝とインタヴュー集の2点があればいい、と言っていましたが、その通りだと思わせる本です。美神17人中、前田道子だけ知りませんでした。ここに「岸恵子」がいないのが、さびしい。久我美子、いいなぁー!2012/07/24
susie
0
文芸春秋がだしていた「ノーサイド」1995.1-1996.6の連載。文芸春秋が版元だからこそ(むろんそれだけではないだろうが)というかんじの錚々たる女優陣へのインタビュー。前田通子インタビューが貴重だし泣ける。2011/08/15