内容説明
死者の姫ウッラやキリコの力を借り、百万都市オルタスを脱出したアイ。ユリーから『学校』へ行くことを勧められたアイだが、『学校』とはアリスと名乗る不遜な少年ら不思議な少年少女が集う奇妙な場所で――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
31
セリカが生まれたことによって拘束されたものの無事オルタスからの脱出に成功したアイ達。自分の未熟さを痛感した中でユリーから学校へ行く提案をされ、かつて父が通っていたゴーラ学園に転入することになったアイ。しかしそこは異能の持ち主達を隔離する施設でそこで世界を救う同じ夢を見るアリスという少年と出会う。しかしアリスから問われる“世界”の意味にアイは…。いきなり学園もの?しかも異能バトルに移行かw?と不安になったが、アリスがアイに問う「世界の救い方」はさすがの論点だった。“世界”とは何か。アイは生まれの過程から→2014/07/26
た〜
22
アイがいきなり学校に入ることになり、ところがそこはまともとは言いがたく・・・ ところで●●の中身が少々気になる2015/02/06
U
16
ゴーラ学園編。アリスがなんかこう、いいキャラしている。笑いどころにも柔軟なのに根本的なところは冷め切ってるみたいな、でもそれですべてを捨てたりはしないような。アイは、少しずつ少しずつ、世界を知っていくかんじ。この物語は最終的にどう決着するのだろう。どっか荒れ果てていて寂しくて閉じていて、でも不思議とあたたかい世界観が好きです。あとユリーさんが好きです。なんというか、入江さんは、すてき、というとなんか違うかもしれないけど、そういう人間的な大人を描くのが上手いなあと思いました。2014/12/11
リプトン
16
いきなり学園に入り新キャラの異能者がたくさん出てきてびっくりしましたが、アリスやディーを中心にアイが同世代の子たちと触れ合いながら自分の夢に対して悩み葛藤しながら自分の救いたい世界を見つけていく様子がよかったです。学園でのたくさん増えた新キャラたちとの掛け合いも楽しかったです。アリスやディーが加わり物語が今後どうなっていくか楽しみです。2013/07/30
ダクヲス。
12
読んでて「あ、これ自分好きだわ」と思うことが何度かあった。こういうファンタジーは結構好きかな。今巻では、アイが思っていたのとは違うが学校に入ることになり自分が「世界を救いたい」ということを再認識させられます。この巻で自分が楽しみにしていたディーとアリスが登場し、アイの考え方を変えていく場面は実に読み応えがあった。幕後でキリコとウッラがちょこっと出てきたのにはテンションが上がった。またこういう風に出てきてくれたらいいな。次巻は傷持ちを探しに行く感じですかね?新たに加わったディーとアリスと行く旅が楽しみです。2013/07/16