内容説明
友紀(ゆき)は幼い頃、殺人を目撃するが、殺し屋は彼女の命を奪わずに去る。月日は流れ、高校生になった友紀は、偶然、殺し屋と再会。その頃から、身の回りで様々な事件が。父親の愛人だった女性が若いホストとともに命を絶つ。そのホストは母親の浮気相手だった。複雑に絡む人間関係、友紀を危険から守る殺し屋へのほのかな恋心……。ロマンチック・サスペンスの名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
83
物語としては、犯罪、殺人、刑事と大事な3要素。 主人公は、殺人者を目撃したのに殺されなかった少女。 高校になった後になって、急に殺人者と刑事が、いれかわり、たちかわりやってくる。 父親の犯罪に母親もまきこまれ、主人公も命を狙われる。 誰が敵で、誰が味方かがわからない。 主人公が赤川次郎の理想の女性であるだけでなく、 殺人者も赤川次郎の理想の自分像なのかもしれない。 少女にあくまでかっこよくありたいという。 男性には受けると思うが、女性の評価はどうなのだろう。2011/06/08
雨巫女。@新潮部
13
《私‐図書館》拉致された少女を救って、助けてくれたのは、殺し屋だった。事件に巻き込まれていく少女を助けたのも、殺し屋だった。殺し屋さん素敵だったね。2012/06/19
アノニマス
10
誘拐された少女と、彼女を救った殺し屋が数年の時を経て再会する。その後少女の近辺では両親の不倫や浮気相手の心中事件など、どんどん不穏な出来事が起こり始める。解説に赤川さんの著作は500作を超えると書いてあり吃驚した。2021/07/27
aki
10
初の赤川作品。今まで本屋さんで見かけてもなんとなく手に取らなかったけど、思い切って買ってみたら面白かった!犯罪、冒険、青春、恋愛、たくさんの要素が詰まってて、電車の中で一気読み。あとがきで知ったけど、赤川さんの作品って500作もあるらしく、なんぼでも選び放題やん、と思ってしまった(笑)2015/09/25
いくらちゃん
5
殺し屋と宮下、両方に惚れた!2016/06/03