内容説明
「人権」を根源的に問い直し、再構築へむけて編まれた『講座 人権論の再定位』第2巻。人権概念をその前提となる主体概念にまでさかのぼって、人権をめぐる問題状況を把握し、理論と実践における人権論の課題を明らかにする。
目次
第1部 人権主体をめぐる問題状況(近代人権論と現代人権論―「人権の主体」という観点から 人権批判の系譜 世代間正義と将来世代の権利論 リスクの存在論―「リスク社会」と「安全への権利」によせて 情報化社会の個人と人権)
第2部 人権主体の多元化と人権論の変容(女性の人権 子どもの権利を問うこと 外国人の人権論―権利性質説の再検討 「文明化の使命」と難民の現在 民族文化的少数者の権利 ほか)