内容説明
「人権」を根源的に問い直し、再構築へむけて編まれた『講座 人権論の再定位』第5巻。人権批判、人権主体の拡散と動揺、人権の射程、人権の実現問題が突きつける「人権論の困難」。このような困難を踏まえ、人権の意味・根拠・場を原理的に問い直し、人権論の再構築を探求する。
目次
第1部 人権の意味を問い直す(人権は何でないか―人権の境界画定と領土保全 人権は誰の権利か―女性の人権と公私の再編 人権は誰に対する権利か―人権保障責任主体の問題 人権は何を要求し得る権利か―人権の規範的効果の再考)
第2部 人権の根拠を問い直す(自然権なしに人権は存在し得るか―自然権理論のメタ倫理学的再構築 功利主義と人権 人間本性論を回避して人権を語り得るか―進化心理学的人権論の可能性 人権は文化超越的価値か―人権の普遍性と文脈依存症)
第3部 人権の場を問い直す(国家は自己の人権侵害能力を凌ぐ人権保障能力を持ち得るか 市場は政治的社会的権力から人権を護る砦となり得るか 人権と共同体―共同体は「他者の人権」に自己を開き得るか 人権はグローバルな正義たり得るか)
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