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内容説明
林田先生、二海堂、川本家の三姉妹…。周りの人々の温かさに少しずつ心溶かされ、学校生活・棋士生活の両面で前を向き始める零。しかし、そんな零の心を乱す事件がひなたに振りかかる…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
293
うぅ、この表紙は反則です。どうしろと?連れ帰って甘やかしたいです。・・・誰もが足掻きながら生きている。孤立する老人を無くす仕組みを自分の村に作ろうとしている島田さんと、彼を無心に応援する人々のつながりに心が温かくなりました。そして、敵役だと思っていた後藤の裏側が垣間見え、彼もまた大事なものが見えている人なのだと思えました。今16歳の零は、今まで自分の事だけでイッパイイッパイだったけれど、人と出会いつながっていくことで強くなっていくのだろう。大事なモノを守るために。大事な人を守るために・・・。2011/12/11
抹茶モナカ
284
部活らしい活動をして、思わず涙ぐみそうになる桐山零君。血の繋がった家族離れて後、幸田家に入ってからの「将棋ロボット」と呼ばれた幼年期も含め、ひなたちゃんの学校でのイジメ問題など、今回は『学校』がクローズ・アップされていた。ひなたちゃんに、自分の幼年期の孤独を癒された桐山君。孤独だけど、救われる瞬間もあるのだ。2014/03/14
kanon
272
「約束する、僕がついてる。一生かかってでも、僕は君に、恩を返すよ」昔の零だったら絶対ありえないセリフだ。昼休み教室に残っていると目立つからと言って植木の茂みに身を隠して本を読む毎日。そんな所にいる零を、年は経たけれど出してくれた人がいる。その人が今同じ境遇に立とうとしている。同じ思いをさせたくない。だって零は救ってもらった今がめちゃくちゃ楽しいのだから。思い切って勇気を振り絞って声をかけてはしゃぎたいと思えたのに出来なかった。そのたった一歩で世界は変わるのだ。この巻は皆前向きな気持ちだったから温かかった。2013/01/14
ちはや@灯れ松明の火
242
ただ、手を差し伸べてもらいたかった。誰か、一人でもいいから。蹲って膝を抱えて俯いて息を潜めていた記憶が疼く、古傷のように。理不尽な疎外を受け入れるしかなくて、声にならない叫びが喉に刺さって、壊れそうな気持ちを隠す殻しか作れなくて。日だまりのあたたかさに、ほろほろと、口の中で溶けていくラムネのように、冷たかった壁が崩れていく。本当は、ずっと、願っていた。顔を上げて、天を見上げよう。ただ、誰かのためにこの手を差し伸べればいい、独りじゃないと。目の前で涙を流す君へ、泣くことさえできなかったいつかの自分へと。 2011/03/24
がらは℃
237
ふくふくダルマ、食べたいなあ。モモちゃんの「ガム!」「サンダル!」の発想には圧巻!ともあれ、周りのみんなに影響を受けて零ちゃんに温かみが帯びて来たみたいで良いなあ。そして、まちがっていないのだから後悔はしちゃダメなんだよなあ。けど、一人じゃ厳しいんだよね、きっと。2010/11/28
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