内容説明
2012年11月2日(金)公開の映画化原作!2009年本屋大賞2位、 第139回(2008年上半期)直木賞ノミネートの戦国エンターテインメント大作!
「戦いまする」
三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。
「これよ、これ。儂が求めていたものは」
一方、秀吉に全権を託された忍城攻城軍総大将・石田三成の表情は明るかった。
我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。
後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。
映画は、狂言界の至宝・野村萬斎による9年ぶりの主演で、2012年11月2日(金)公開。 ヒロイン・甲斐姫を榮倉奈々が演じる。
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- 評価
わたしの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
574
スピード感ある戦国エンターテイメント、という新しいジャンルを和田さんが開拓したのではなかろうか。この分野の作品を、わたしのようなビギナーに手に取らせた功績は大きい。長親の人となりはよくわかるのだが、彼がなにを考えどう感じているのかはまったく伝わってこない…のも、実は魅力。映像化された作品も観てみたい、かつその後再読してみたい作品のひとつ。2020/05/24
佐々陽太朗(K.Tsubota)
401
武士が武士であった時代、男が男であった時代に、時と場所を得た強者どもが存分に戦う。そのような男どもに囲まれた男勝りの甲斐姫の恋。「のぼう様」の戦に馳せ参じ、命を賭す百姓どもは男のみならず、女、子どもまで。登場人物の生き生きとした様に心躍らせ、熱き思いに涙し、戦国の荒ぶる心に昂進する自分がいました。私の大好きな本に加わった一冊でした。2010/11/17
ehirano1
352
「もう、みんな、どんだけのぼう様のこと好きなんだよ」との言葉がぴったりの下巻でした。 また、戦国時代における「静」の魅力もしくは不思議さを味わえる作品でした。最終章では敵味方双方に「漢」を見ることができます!(かなりカッコよかったです)。 尚、解説も秀逸で本書並みに楽しめます。 2016/09/04
hiro
338
上巻に読了後、続けて下巻も読破。文句なしの面白さだった。上巻の感想で「もちろん、三成が負けるわけがないのだが、下巻が楽しみ。」と書いてしまったが、このような結末になろうとはw のぼう様お見逸れ致した。長親だけでなく、丹波、和泉、靱負という主な登場人物はそれぞれ個性的で、彼らが活躍する攻防戦の場面は、特に面白く読めた。でも、アウェーとはいえ、これほど兵力に差がありながら、忍城を攻略できなかった三成では、関が原で家康に勝てるはずがない。映画でのぼう様の田楽踊を観るのが楽しみだ。2012/10/05
mapion
299
忍城では複数の出入口それぞれに、大将と民兵を置いて守っていた。石田三成もまた、それぞれの攻め口に大将と兵士を配置。忍城側は民兵を含め三千七百ほど、石田方は二万余り。これでどうやって勝てるというのか。戦いの推移が描かれ、緒戦からしばしは成田方が優勢。三成は起死回生の策を実行する。それが秀吉も高松城で行った水攻め。それでも忍城は落ちなかった。成田氏当主が秀吉に降ることを決め忍城は開城となるが、成田長親に会いたいと総大将三成自らが城引き渡しの使者となる。三成と長親の折衝で、珍しく気持ちよい三成を観る事が出来ます2025/09/09
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