内容説明
「のぼうの城」作者・和田竜執筆の脚本!
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉。関東の雄・北条家に約五十万にも及ぶ大軍を投じた豊臣方に抗して最後まで屈しなかった唯一の支城があった。現・埼玉県行田市に本拠を構える武州・忍城。周囲を何重もの湖で取り囲まれた「浮き城」の異名をとった難攻不落の城である。
豊臣方二万の大軍を指揮した石田三成の水攻めにも屈せず、約数百の兵で抗戦した城代・成田長親とはどんな人物なのか。家臣はおろか所領の百姓達にも「のぼう様」などと囃されてなお泰然としていた男が決断した理由とは?
大ベストセラーとなった小説の執筆以前にすでに書かれていた瞠目の脚本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
12
《私-図書館》【再読】萬斎さんの当たり役でしたね。長親や陰陽師の晴明役は、有名ですが。私は、NHKのドラマで、演じた高杉晋作が、一番すきでした。萬斎さんと和田さんの対談で語られた。悪役もみたいです。2014/09/29
だまし売りNo
7
忍城を陥落できなかったという事実は三成の戦下手を示すエピソードとして流布している。これに対して本書では三成が無能だったわけではなく、それを上回る忍城側の強さを描く。しかし、しなくてもいい戦争に持ち込んだ三成にとって忍城攻めが三成の戦下手を示すエピソードとして解釈されることは因果応報である。物語では水攻めは内側からの離反で失敗する。これも味方の裏切りで崩壊した関ヶ原と重なって興味深い。 2018/10/25
hr
1
映画の幕切れを思い出せて良かった。巻末の対談も良い。2021/07/31
花川戸助六
1
映画を見て、「オリジナル脚本完全版」を読んで、また映画を見てます。 読んでも、見ても、面白いです、こういうのを傑作と言うのでしょうね。 本編以外の「はじめに」と「対談」を、ぜひ読んでほしいです。2014/06/17
hisayo sato
0
4成田長親の将器2022/09/23