内容説明
ついに「御宿かわせみ」復活! 時は移り明治の初年。維新の激動の中で「かわせみ」ファミリーにも数々の厄難が降りかかっていた。東吾は戦乱で行方不明、源三郎は凶賊の手にかかり落命、麻生家も源右衛門ら3名が殺害された。しかし、麻太郎や花世、源太郎らは、悲しみを胸に抱えながら雄々しく歩み始める。いまだ江戸の名残を色濃くとどめ、舶来の風俗が異彩を放つ新しい舞台で、力いっぱい立ち向かっていく次代を背負う若者たち。大河小説第2部、堂々のスタート!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
35
東吾がいないよ〜。寂しい。『浮かれ黄蝶』から動乱の幕末すっ飛ばして明治。源三郎は殺害されてるは、麻生家は源右衛門・七重・小太郎まで惨殺されてるはでちょっと呆然。源太郎と花世は結ばれるのかな。麻太郎と千春がどうなるかも気にかかる。『天が泣く』あぁ、そんな事件あったな、と思う反面こんな事で麻生家・源さんが・・。東吾戻ってこ〜い。世代交替しても読むっきゃないでしょう。2010/08/11
アルプスの空♪
16
分かっていたはずの子供たちの名前にまずは混乱・・・せっかく”新”になったのだから、事件物のショートというよりは、ずーっと繋がりのある”かわせみのそれぞれの人生模様”を書いてほしかったなぁ~~(#^.^#)2011/08/20
今夜は眠れない
14
久しぶりのかわせみ。懐かしい面々。るいのシーンが少ないのが 淋しい。2017/07/01
そらとやまざくら
13
江戸から明治となって混乱した時代背景が描かれていた。世の中の制度が確立途上で統制がとれていない様子が解る。このような情勢下での捕り物帳。いろいろと問題がありました。2017/07/19
えぐ@灯れ松明の火
13
新世代編スタート!な巻。しかし、いくら世代交代のためとはいえ、退場した方々が重すぎて悲しい。ラストの「天が泣く」は宗太郎の独白を読んでるいと一緒に泣きそうでした。東吾だけはまだ希望を残してありますが、帰ってきてくれるのかな、、、? 作者もお年ですし、鬼平犯科帳みたいに途中で絶筆にならないことを祈ります。2011/10/02