内容説明
夫の彦馬に逢いたい。その想いを抑えられず、お庭番を抜けて逃亡中の織江は、変装して彦馬の家にほど近い妻恋坂を歩いていた。ある日、怪しげな男が落とした奇妙な形のものを拾う。それが新たな追っ手の罠だとは、知るよしもなかった。さらに織江は、彦馬が美しい女性と歩いているところを目撃、次第に心を乱されてゆく。そのころ彦馬は、占いによりある運命を予言されるのだが──。大きな予感に満ちた、シリーズ第７弾！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mr.lupin
39
シリーズ第七弾を読了。何となくこのシリーズも赴きが変わってきたのか、彦馬の謎解きが中心で話が進んでいく様な気がする。彦馬の謎解きも楽しめるが、そんな中、一方では織江が妖術師の寒三郎に狙われてゆく。雁二郎や静湖姫などの、キャラも十分にいかされており、この二人の行く末の展開がある意味メッチャ楽しみであるかな。⭐⭐⭐⭐★2023/09/05
はにこ
39
コロナで図書館本が殆んど尽きたので積読を。久々にこのシリーズに手を付けたので内容をかなり忘れていたけどこの二人の切ない恋が良いね。静湖姫、なかなか良いキャラ。もしや、シリーズになっている人か？織江に心強い味方がいて有り難い。2022/12/05
文庫フリーク＠灯れ松明の火
36
忍び芸人(爆)雁二郎・・・そうキタか(笑)年齢詐称の養子どの。『♪く〜もりガラスの〜』から筆名決めた風野さん、便利で(笑)動かし甲斐の有るキャラ造りますね(笑)雙星に惚れた？静山ゆずりのオカシな姫さま静胡・「仔犬占い」(笑)で示された雙星の先行き・『菩薩はよみがえった』妖怪鳥居耀蔵のコワれっぷり(笑)と先々が楽しみ。本の薄さは・・・じらしですか？風野さん。織江の含み笑い『うふふふ』で返されそう(笑)2010/05/15
のびすけ
34
シリーズ7作目。彦馬の身の回りで起きる謎を解決するお話しが中心。織江は、川村が差し向けた呪術師･寒三郎と対決する。静山の娘･静湖姫が登場。静湖姫と織江は姉妹の関係になるのかな？彦馬と静湖姫の仲に嫉妬する織江がいじらしい。静山が企む幽霊船を使った密貿易に新たな展開を匂わせ次巻へ。2021/11/07
まるる
31
雁二郎の出番が少なくて寂しいって思ってたら最後にＧＪ！まさかの犬のプルプルｗｗｗ 彦馬にモテキが！ 静湖姫も魅力的だな～。織江がいなければお似合いの二人なんじゃないかと思う。このシリーズ読了したら静湖姫シリーズを読んでみたくなった。2013/04/22
