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内容説明
中学生のリビドー(性衝動)をナメてかかるな!!!! 普通の男子にみえて実は汚物のニオイフェチの伊地知(いじち)。同じクラスの女子の透けブラジャーが気になって仕方がない吉倉(よしくら)。エロに対する好奇心が尋常ではない堀田(ほりた)。第2次性徴真っ只中の中2男子たちを中心に繰り広げられる、早摘み思春期系ちょいエロコメディ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
袖崎いたる
11
冒頭の、使用後ナプキンの匂いフェチの話がちばてつや賞大賞受賞には驚きと共に納得の感もある。全篇に渡って漲るのは中学生あるいは14歳における、曖昧ながら確実な自己認識(自己認識曖昧?)と、それを以て関係しあう同級生という他者との関係の過剰性である。そうした過剰な意識の先端は非常に敏感であるがゆえに、言動の過剰が相互反応的に起こる。概ねそれらの過剰は心身の変貌という視座から湧出する。異性を、あるいは同性を感じるその感性の独自性は、冒頭の匂いフェチでもそうだが、「あの日々」に根深かった葛藤をよく表現している。2015/11/27
ワダマコト
9
冒頭から超マニアックなフェチっぷりを発揮する男子中学生に驚きを隠せない。いや、でも待て。好きな人のリコーダーに口をつけるような輩がいたことを考えれば、いてもおかしくないのかもしれない。いずれにしても、性に対してクローズドな日本の風土だからこそ育まれそうな特殊なものだとは思うが。一方で、このコミカルさは最新作「水色の部屋」では完全にフィルタリングされているというのがまた興味深い。むしろ、シリアスな部分だけを尖らせるというプロフェッショナルな方向に進んだのが、ピタリとはまったのかもしれない。2015/01/17
farce
7
みんなアホばっか。変態っていうよりアホ。一冊読み切ると驚異の変態を発揮したのは伊知地だけだわ…(笑)堀田始め3バカの突き抜け感が嫌悪→愛しさに変わっていく自分が嫌だ(笑)年を取るごとに段々思春期の頃のテンションというのは忘れていくものだけど、あの頃特有のエネルギーを忘れずに紙の上に再現できるのが単純にすごいなぁと思った。伴君のエピソードで感じたけど作者は10代のギラギラしたどうしようもない恥ずかしいアホさみたいなものが愛しくて仕方ないんだろうなぁ。読む人を選ぶけど突き抜けたアホが好きな人にはオススメです。2013/10/15
武倉 悠樹
5
性衝動をメインに、思春期の馬鹿な男子をコミカルに描いた青春マンガ。中学生のエロスにしては、所々ぶっ飛んでる気もするが、フェチとして面白いし、右も左もわからないままに、歪つな知識とリビドーだけで突っ走っていく性衝動をコミカルに描くにはもってこいか。下衆くて直接的な下ネタは古谷を連想するが、臭い立ちそうなあちらの絵柄と比べ、コミカルに表情を浮かべるキャラクターや、青さと可愛げの残る中学生が描かれてるので、意外に爽やかな青春モノとしてもイケる。「ウシハル」で知った作家さんが、なかなか期待できるかも。続いてるの?2011/07/13
0maru0
5
この行き場のないなんか変な感じは中学生当時じゃ気づかないし、過ぎたら忘れてしまうようなつかみどころのないものが描かれててすごい。青臭くて生臭いけど、深刻じゃない印象でまとめてるのもポップでいい。2010/11/25