内容説明
言葉と世界の繋がりに疑問を抱いた咲村紫苑は、哲学教授・柏木達彦の研究室を再び訪ねる。謎の大陸「アトランティス」が星空にあったという驚くべき学説を紹介する柏木。その真意とは? 柏木シリーズ第二弾。
目次
第1話 紫苑の疑問(前期試験 フロギストン ほか)
第2話 送別会(後期授業の準備中に 知識と事実の親密な関係 ほか)
第3話 星空のアトランティス(アメリカ先住民の遺跡 なんのための「まじないの輪」か? ほか)
第4話 秋深き(両手に花? 観念論 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
北条ひかり
3
9時間19分。著者によるこのシリーズは、第1作も面白かったので、第2作も読んでみた。指示理論、理論負荷性、価値相対主義、観念論について、楽しく学ぶことができる上に、あのアトランティス物語(プラトンの「ティマイオス」「クリティアス」)までわかっちゃうなんで、なんてお得な本!ではありませんか。科学・哲学に興味がある高校生から、私のようにプログラミング言語と日々格闘している社会人にも役立つ(ただし、学問をちゃんとやっている大学生・院生には不要。笑。)かも?2016/10/13
於千代
2
タイトルはプラトン講義であるが、印象としては言語哲学の話だったように感じた。アトランティスの章は話としては面白かったが、途中から何の例として取り上げられているのかわからなくなってしまった。2024/10/07
ひよこ皇太子
1
全体のテーマは観測の理論負荷性。前半は指示理論だが興味は沸かなかった。登場人物の紫苑が発する固有名への疑念に同意出来ないし、適当と言えば適当に使用されている固有名に不満も疑問も不都合も感じない。色々な解釈と問題点を指摘していたが、わざと変な解釈をしているようにすら思えた。後半は何のためにその話をしているのか忘れるほど延々とアトランティスのことについて説明されてうんざり。前巻は面白かったんだがこの巻は疲れただけ。[Kindle unlimited]2023/09/17
issy
1
言葉と実在の関係から、観察の理論負荷性の話に繋がり、観念論の入り口をちらりと覗く、という流れ。理論負荷性の具体例として出てくる、プラトンのアトランティス物語の二つの解釈論の説明に、かなりページ数が割かれている。この部分自体は面白いのだが、哲学講義としてはやや物足りない気がする。2010/06/09
(k・o・n)b
0
全体として「観察の理論負荷性」、そして「事実の相対性」について。このことが、1章では指示理論との関係から説明され、3章では事実の理解が相対的な例としてアトランティスの話の解釈が述べられる(この話自体、読み物として普通におもしろい)。これは一見無制限な相対主義や物質否定の観念論を認めてるように見えて受け入れ難いかもしれないが、(そういうわけじゃないし)、自分が自分の信じていることを足がかりに考えていることを認識し、柔軟な思考を持つことが大切だ、みたいな感じ。次巻を読むのが楽しみ。2015/08/01




