内容説明
パキスタンとアフガニスタンの国境付近で、映像プロデューサーの笹目京介は、銃創を負った少年を助ける。日本語を話し、タケルと名乗る少年は、名前以外のすべての記憶を失っていた。好奇心に駆られた笹目はタケルを伴って帰国し、駒引神社の宮司である八神家に預ける。だが、笹目は自分たちを尾行してきた三人の男の存在に気づいてなかった――壮大なスケールで展開するアクション・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
55
漫画の世界もいいけれど、伝奇アクション小説はもっとスピード感があってワクワクさせてくれる。シルクロードから来た武道に長けた、記憶を無くした日本人の少年。それでも何か国語も話せる。くぅ・・!かっこいい!。70前の婆さんが日本語一つにももたついているのに、17歳やそこらで数か国語やなんて羨まし過ぎます。そしてもう一つの羨ましは霊能力に目覚めかけている巫女。次に行きます。気もそぞろ2016/12/25
ヤジマ
30
主観点 9.0/10 ジャーナリストである笹目に窮地を救われた青年タケル。衝撃的な経験や物理的な衝撃から彼は記憶を失っていたが、怪我から回復したタケルは殺人的に強かった。タケルの命を狙う刺客の放った言葉から、失った記憶を手繰り寄せると、ショッキングな現実が浮き彫りになっていく。タケルは若年で美形。そしてアホほど強いとなれば、例の物語を思い浮かべずにはいられない。序盤は中東が舞台だが、まもなくそれは日本に移る。もしかしてコラボある?でもちょっとテイストが違うか?やばい、やばいぜ今野さん、オラワクワクすっぞ!2024/06/02
タルシル📖ヨムノスキー
20
おおおぉぉぉっ!こんな小説を探していました。まさに血湧き肉躍る王道ジャンプ漫画のようなストーリー(まだ1/4だけど)。謎の組織に追われ記憶を失った17歳の少年タケル。それを助け日本に連れ帰るジャーナリスト笹目。日本の陰の歴史に関わる神社の宮司・八神家の娘・初穂。この3人が中心人物。タケルの秘密と命を狙う刺客たち。バトルシーンは畳み掛けるようにスピーディー。今後の展開が気になる。ひとつだけ時代を感じさせるのは、初版が1995年の刊行なので、連絡手段として携帯電話が出てこない。…だから面白いのかもしれないな。2022/08/03
klu
15
神話の世界にドップリと浸かれます。久しぶりの一気読み。”竜の棺シリーズ”を思い出しました2020/05/18
りょうけん
11
<携> この物語にはケータイ電話はいまのところ一切登場しない。で物語の初出は1995年らしい。うーむもうそろそろケータイ電話は普及が始まったのではなかろうか。僕も会社からケータイを支給されたのはこの頃のような気がする。それ以降24時間が仕事時間となった。ああ悪夢ぢゃ。いやこれはこの本とは関係なかったがいいんだいつも関係ない感想ばかりなんだから。いつもすまぬな。2020/11/09