内容説明
乱れる髪、墨を塗ったような隈、黄色く澱んだ白目。セミナーで変貌した麗子は息子にマントラ唱和を強要し、夫の信康に神の郷への金を無心した。信康は脱会カウンセラーに助けを求めて麗子の洗脳を何とか解くも、二人は神郷に拉致される……。信康はかつての家庭を取り戻せるのか。新興宗教の内幕を凄まじく抉った暗黒エンターテインメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayan
33
上、中巻と異なり暗黒エンターテイメントらしく教祖vsサラリーマンの対決に収斂していくドタバタストーリー展開は面白かった。その中でも洗脳・脱洗脳というテクニカルな部分の説明は生々だった。本書に登場する各キャラ設定があまりにも独特、というか極端すぎて、ドキュメンタリーのような抑揚を抑えた凄みのある迫力を感じるまでには至らない。が、様々な場面で登場人物の「発言」と心の「叫び」との掛け合いが刺激的だった。他の感想を読んでみると新堂作品ならではのドンデン返し、と評されていたが著者の作品初読者にとっては少し戸惑った。2018/05/03
福猫
26
はぁぁぁ。感想書くのがこんなにも嫌な作品は稀ダヨ。今まで新堂作品に苦手意識はなかったハズなのに…。何故に1600頁近くもかけて、これだけ中身の無い内容の作品にしなければいけなかったのか、全く理解できない。中巻で何度挫折しかけたことか…。ある程度のグロさはともかく、同じことを何度も何度も繰り返し表現され、まるでこちらが洗脳されているかの様。それが狙いだとしたら大したものだが。この作品はあまりオススメしません。2012/09/22
Gemi
17
年明けから読み始めた上中下巻。中だるみはあったが、この下巻で一気に目を見張る展開に。まず麗子が悟りの会からすっかり洗脳されて帰宅。序盤は脱会カウンセラーの武石が洗脳についてを信康に語りつつ読者に教えてくれる。とても興味深い内容。そして武石が神の郷を壊滅させる為に用意した「爆弾」に驚かされた…そこから先のストーリーはこの本の醍醐味なので伏せておくが、麗子に佐代子を求める神郷、その神郷に神を求める氷室、人の強さなのか弱さなのかが分からなくなってくる。終章でラジオから流れる「Let It Be」がマッチした。2014/01/11
じゃじゃまる
16
後半、10時間かけて一気読み。前半のクドイ描写にくらべて、展開が急変。物語が一気に弾けた。黒新堂節満載のラストスパート。ってとこでしょうか。本当のキーマンは、あいつだったのか、、、、展開が二転三転して、あっとおどろくオチはいつも通りでしたね。 にしても、やっぱり長いし、くどいなあ。半分くらいでおさまったような内容としては薄い本かな。くどい説明部分はすっとばしました。あまり好きなほうの話ではありませんでした。2014/12/21
ひろゆき
14
やっと終わった。。。 終わってみると 最後まで氷室がカッコよかった気がする(笑) ありえない話かなって思いながらも 今の世の中 ありえるかもとか思ってしまう 上中下の3冊で自分の心も危なかったけど 大丈夫だと思います(笑)2017/09/18
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