内容説明
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東京・新宿中央公園で地場スーパーの会長・草野重二が他殺死体となって発見された。手がかりは、現場に残された「8」と思われるサインのみ。一方、大和新聞東北総局遊軍記者の宮沢賢一郎は、青森への出向を命じられる。直後、五所川原市内のパネル工場で殺人事件が発生。宮沢は東京の草野重二殺害事件と五所川原の事件が、「津軽のスローハンド」と呼ばれた津軽三味線伝説の名手・佐藤流海により繋がっていることに気づく。警察の捜査力を上回るほどの取材力を持つ新聞記者の活躍を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
71
みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎その3。タイトルの通りの展開。ただ8の所についてはちょっと・・・。2018/07/08
達ちゃん
43
ほどよく地元ネタが盛り込まれた旅情ミステリー、サラッと読みやすく結構好きです。宮沢さんと田名部管理官の絡みが絶妙で面白いです。2018/09/08
タルシル📖ヨムノスキー
26
シリーズ第3弾。福島、山形ときて場所は青森。テーマは道路行政、高齢者問題ときて派遣労働者の雇用問題。犯人の動機と真相を知った時、思わずため息が出ました。とにかく切ない、そして虚しい。「ちょっとしたボタンの掛け違え」まさにこの言葉がぴったりの事件でした。自分も何度ボタンを掛け違えただろうか。それを考えるとまたため息が…。そうそうこのシリーズのお楽しみの一つがご当地麺料理。今回気になったのが「天中華」。どんな料理かと思ったら、ラーメンの上にドーンと海鮮かき揚げが乗っているんだとか。これはぜひ食べてみたい。2023/12/04
タツ フカガワ
21
新宿中央公園で見つかった死体が『8』というダイイングメッセージを残していた。その後、青森県五所川原市で起きた殺人事件を取材していた宮沢記者は、二つの事件にある繋がりに注目する。たぶん“旅情ミステリー”というジャンルを読んだのはこれが初めてかも。テーマは“派遣切り”で、ご当地の穴場的観光地や食べ物などを絡めたミステリー、結構楽しみました。2020/04/19
むつこ
19
その名の通りの題名とシリーズではあるけれど、これじゃ読まれないよーと思える(もったいない)残念な作品。シリーズ3作目は青森は津軽が舞台でこの土地の雰囲気がしっかり伝わってきた。TVドラマ化されていても、なんだろ?すごくすごくもったいない作家さん。2017/10/07