内容説明
親の反対を押し切って高校を中退したえりは、東京で一人暮らしを始める。ノリコもユキも上京するが、「ヴィジュアル系バンドが好き」なだけの少女たちに東京はあまりにも厳しい。そんなとき、彼女たちの心を揺さぶる衝撃の出来事が・・・。少女たちの成長を描いた「ガールズ・ノヴェル」、渾身の大作、遂に完結! (講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しば
5
再読。一つのバンドの終わりは一つの宗教、世界の終わり2016/07/22
しば
5
駆け抜けてしまった。 何処と無く実話に近くて、そして感覚はあまりに現実で。僕はバンギャではない、けれど、気持ちは、痛いくらいに、わかる。 僕の宗教のようなあのバンドの活動休止ライブはボロ泣きするかもしれない。2015/01/31
夜兎
5
前半はただもう、「馬鹿女」としか思えなかった。職業を侮蔑しないけれども、そこに至る考えに、ただただ呆れた。そこから先は、人間として終わってる。この話に救いはあるのか?という好奇心のみで読み切った。買わないで借りて済ませて良かった。2013/02/12
しば
4
再読。勢いのままに。彼女達に明るい明日かそれなりの光があれば良い。その瞬間瞬間を生きて。2015/05/08
にゃーちゃん
4
きっとSEが絞られて客電がおち瞬間ってなににも変えがたい高揚感に溢れると思います。さすが十代と思える行動の数々だったけど、何もしないよりはマシだと思う。十代の痛みというか、イジメからヴィジュアル系にはまる気持ちもわかるし。何かに救いを求めていたんだろうなと思う。そして、根底にあるのは愛されたいということ。それがとても痛い自己表現になっているのかもしれないが、誰かに頼られる求められるというのは生きていこうと思える事にも繋がる。2014/12/22