内容説明
イラストレーター・森泉風子は、不思議な会員制喫茶店への特別招待券を手に入れた。そこでは、誰にも話せない秘密をひとつ、店員に話さなくてはいけないというのだ。その店員というのが……見た目は可愛いぶたのぬいぐるみだが、中身は心優しき中年男・山崎ぶたぶただった。客たちはみな、ここで心の荷物を下ろし、新しい人生へと踏み出す勇気をもらってゆく――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
178
ぶたぶたその9。連作短編集。読む順番が発売順と違うけどこのシリーズなら大丈夫でしょ。今回のぶたぶたさんは喫茶店の店員。いろんな話をしながらこのアップルパイ食べてみたいなぁ。2014/11/27
AKIKO-WILL
148
ぶたぶたさんシリーズは、やっぱり大好き。今回も楽しかったです。会員制の喫茶店で働くぶたぶたさん。会員になるには、自分の秘密をぶたぶたさんに話さないといけない?自分の秘密…私なら何だろう?と読みながら考えちゃいました。アップルパイ食べてみたいな。ぶたぶたさんになら何でも打ち明けてしまいそう。今回もまた癒されちゃいました。2016/06/29
小梅
127
ぶたぶたさんのカフェの会員になりたい(((o(*゚▽゚*)o)))2015/12/06
りゅう☆
109
会員制喫茶店員のぶたぶたさん。そこでは誰にも話せない秘密を話すようにとオーナーからの条件あり。イラストレーター風子、男子高校生悠、悠の兄の婚約者椛、風子の同級生亜里砂。みんな秘密を持ってるけど秘密ってなくなったり変容するもの。無理に聞きだそうとしてないのに、なんとなくぶたぶたさんだったら話せる。聞き上手なんだよな~。オーナーとぶたぶたさんとアップルパイの出会いも心温まる。ぶたぶたさんによってみんなの心に固まって秘めてた思いが自然に溶かされていく感じがいいですね。ぶたぶたさんの作ったアップルパイが食べたい!2016/02/03
優希
105
不思議な会員制の喫茶店というだけで何とも謎めいていますね。誰にも話せない秘密を店員に1つ打ち明けなければならないというのが何気に似合います。そしてその店員がぶたぶたさん。美味しそうな特製アップルパイも作っていて、その熱々とろ〜りとした味を想像するだけで生唾ごっくん。これが心を軽くして前へ進む勇気をくれる秘密なのかなと。訪れる人たちの秘密は何とも切ないけれど、ぶたぶたさんが癒してくれるんですね。活躍は軽めながらも、ほっこり希望を与えるのがぶたぶたさんならでは。あ〜、アップルパイが食べたいよう。2016/03/28