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内容説明
時代のキーワードとなった「下流」。第2弾の本書では、新たに実施した全国男性1万人調査などにもとづき、職業別・雇用形態別に「下流意識」の内実を徹底検証した。明らかになったのは、「正社員になりたいわけじゃない」「妻に望む年収は500万円」「ハケン一人暮らしは“三重楽”」「自分探しが止まらない」といった男女間の意識のギャップだった。男の不満と女の希望は、下流社会をどこへ向かわせるのか?【光文社新書】
目次
第1章 すがりたい男たち<br/>第2章 SPA!男とSMART男<br/>第3章 上流なニート、下流な正社員<br/>第4章 下流の自分探しを仕組んだビジネス<br/>第5章 心が弱い男たち<br/>第6章 危うい「下流ナショナリズム」<br/>第7章 踊る下流女の高笑い―女30歳の勝ちパターンはどれか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
363
ひたすらにデータを並べて、それを解析するというスタイルなので、単調さは避けられない。つまり、語っているのは、主にデータそのものであって、読み物としての面白さに欠けるのである。著者もそれは意識しているらしく、ところどころにコラムがあり、こちらはそれなりに面白い。ただ、それもまた後半になると息切れがしてくるようだ。なるほどと目を開かれたのは、非正規雇用の若者たちが、必ずしも正規雇用を望んではいないのだという指摘と、37歳危機説。なお、本書は副題の「なぜ男は女に"負けた"のか」には十分に答えてはいない。2018/09/10
takaC
35
やっぱりこれは統計分析の本なのね。あとがきにもそんな風に書いてあるし。2013/01/06
蓮華
20
下流社会の男性についてデータをもとに話が進んでいく。 ニートの満足度がかなり高いのには驚きだった。 仕事や人間関係のストレスがなければ、お金も将来も幸せ度は上がるのかもしれない。 面白い本でした。2019/02/09
阿部義彦
15
2007年光文社新書。前作『下流社会』に続く第二弾。下流上流の分かりやすい例として、読んでいる雑誌、SPA、SMART、Oggi、CLASSY、で分かりやすくするつもりで紹介しているが、現在では半分以上が休刊で、そもそも紙の雑誌を読む習慣も買う金もなく、スマホで無料の雑誌や小説を読む時代ですね。この本の時点では、下流なら女子の勝ち!と結論づけてますが、今現在は下流どころか、貧困女子、貧困ビジネス(Wbpc)、等女ホームレスも当たり前で、賃金上がらず男は自殺し、女はリストカット。ここは地獄か!堕落論再び。2023/03/21
Nobu A
15
副題の「なぜ男は女に負けたのか」が十分に述べられずに終わり、単なる目を引く為かと勘ぐってしまう。前回に比べ、統計で埋め尽くされ、興味深い考察もあるが、現在の中年の平均身長が172CM。身長と職業の相関などは平均値で175CM以上の社員の割合を考慮せずに管理職に175CM以上が約40%いるから高身長は出世しやすいとか、経営者には中国や韓国嫌いが多いなどはその理由も探らず、かなり無理がある。前回は現代の若者を独創的にロハス系、SPA!系等の区分けし、興味深かったが、今回は残念ながら大きな失速感が否めない。2016/07/12