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内容説明
「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ(「はじめに」より)。豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。【光文社新書】
目次
第1章 「中流化」から「下流化」へ<br/>第2章 階層化による消費者の分裂<br/>第3章 団塊ジュニアの「下流化」は進む!<br/>第4章 年収300万円では結婚できない!?<br/>第5章 自分らしさを求めるのは「下流」である?<br/>第6章 「下流」の男性はひきこもり、女性は歌って踊る<br/>第7章 「下流」の性格、食生活、教育観<br/>第8章 階層による居住地の固定化が起きている?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
49
どう構えて読めば良いのか分かりにくかった。データブックだと捉えれば良いのか。2013/01/06
James Hayashi
31
一億総中流の時代は終わり、新たに形成されつつある新しい社会クラス「下流社会」、豊富なデータを連ねている。単に所得が低いだけでなく、コミュニケーション能力、生活能力、学び働く意欲、消費意欲など低いというデータを見せられる。著者が対策のようなものを述べているが、見えてこない実態と、書かれて(05年著)14年になるが、殆どメディアで取り上げられていないことを考えると、本質が書ききれていなかったと感じる。2019/02/28
てんちゃん
30
読み初めてからかなり過去の出版だと気づく。それでも現在の日本を的確に予測した興味深い本だった。この本が出版された2005年は「総中流社会と言われた日本に下流の層が出来つつある」という警鐘だったが、今ではすっかり堅甲な下流社会が出来てしまった。多くの学者が警鐘をならしてもこの流れは止められなかった。引用される学者のさまざまな説が面白い。「日本社会の分極化の中で、大衆が『瞬間的な盛り上がり』によってもたらされる『内的に幸福』な状態(=カーニヴァル)を持ちつつ『客観的には搾取され使い捨てられる』」2019/02/08
おいしゃん
29
上流の人間が読めば、下々はこんな暮らしをしているのかと、興味深く読めるのかもしれないが、読んでいてあまり気分が良いものではなかった。何よりサンプル数が少なく、これで結論づけようとされると、こじつけにしか感じなくなってしまう。2018/12/08
金吾
26
出版当時は正しい見方だったのでしょうが今から見ると分析は大きく外れていると感じます。専門であってもなかなか難しいなあと 感じました。2023/08/29
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