憑依の近代とポリティクス

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憑依の近代とポリティクス

  • 著者名:川村邦光
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787232694

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内容説明

「神がかり」「憑く」などの言葉で表される心身状態である憑依は、近代日本では豊かな宗教的・儀礼的意味を剥ぎ取られ、狂気や精神異常として生活世界から駆逐された。憑依が統制・弾圧の対象になっていく歴史的な変容をたどり、その文化的・社会的な抗争の内実に迫る。
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目次

“世界のどこかで私を待っている人”へ──「日本学叢書」刊行にあたって 川村邦光

はじめに 川村邦光

第1章 近代日本における憑依の系譜とポリティクス 川村邦光
 1 明治政府の宗教・民間宗教者政策
 2 啓蒙家・開化論者の憑依/狐憑き論
 3 精神病学者の狐憑き/憑依論
 4 狂気と治安、精神病者監護法の成立
 5 憑依霊/憑依観の変遷
 6 中山みきの憑依とポリティクス
 7 飯降伊蔵と憑依の共同体の再編
 8 出口なおと憑依の身体
 9 憑依を再解釈するスピリチュアリズム
 10 ユタ裁判とユタ征伐
 11 憑依の行方──王仁三郎の憑依戦略

第2章 歴史の記述と憑依──飯降伊蔵の「おさしづ」と親神共同体をめぐって 永岡 崇
 1 歴史家と憑依
 2 飯降伊蔵の憑依と歴史の展開

第3章 明治期日本の知識人と神智学 吉永進一
 1 神智学
 2 神智学と日本仏教
 3 姉崎正治と丁酉会
 4 ポイント・ロマ
 5 神智学徒スティーブンソン
 6 成瀬仁蔵

第4章 憑依が精神病にされるとき──人格変換・宗教弾圧・精神鑑定 兵頭晶子
 1 精神病としての再定義
 2 精神鑑定を準備するもの
 3 第一次大本事件と精神鑑定

第5章 巫者の平和学──沖縄の霊的感受性と「死をふまえた平和の知」 佐藤壮広
 1 視点と方法
 2 沖縄の民間巫者と戦死者
 3 民間巫者ユタの儀礼と「平和の礎」
 4 巫者と平和祈願
 5 考察と結論

第6章 憑依を肯定する社会──沖縄の精神医療史とシャーマニズム 塩月亮子
 1 沖縄における憑依の位相
 2 精神医学における「カミダーリ」の定義
 3 心理療法家を訪れたカミダーリ症状の人々
 4 沖縄の精神医療史

第7章 憑依と演劇──メディアの向こうの「なまなましい」身体をめぐって 畑中小百合
 1 なまなましい憑依
 2 憑依というメタファー、演劇という枠組み
 3 真か?偽か?──タレント霊能者の宿命
 4 メディアと憑依──飯塚友一郎の「演劇性」
 5 テレビの向こうの憑依

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