〈性〉の分割線 近・現代日本のジェンダーと身体

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〈性〉の分割線 近・現代日本のジェンダーと身体

  • 著者名:荻野美穂
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 青弓社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784787232939

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内容説明

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「男らしさ」「女らしさ」は時代ごとに形作られて、さまざまな主張・言説の渦に巻き込まれながら変化し続けてきた。天皇家族写真から和服や男性美をめぐる論争、大正期のインターセックスの語られ方、戦時下の「ミス・ニッポン」の身体イメージなどの多様な事例から、“性”や“身体”という連続体に裂け目を入れて分離しようとする力学を浮き彫りにする。

目次

“世界のどこかで私を待っている人”へ――「日本学叢書」刊行にあたって  川村邦光

はじめに  荻野美穂

第1章 元旦紙面にみる天皇一家像の形成 北原 恵
 1 天皇一族の写真――系譜と図像
 2 何が、どのように、天皇一家像を可能としたか

第2章 和服改良論と「女性美」――明治後期の女性の服装とその規範性をめぐって 小山有子
 1 和服を改良する理由
 2 提案としての改良和服――野中千代子の改良服案
 3 試みとしての女学校制服――実践女学校の校衣
 4 女は美が命
 5 迷走する改良論

第3章 文明化と〈男らしさ〉の再構築――一九一〇年代の「廓清」にみる性欲論  林 葉子
 1 性欲を抑制する意志の力――「男の男たる最大の所以」
 2 「文明的人類」の条件
 3 性欲抑制と「人種改良」

第4章 一九二○年の「男性美」――「日本及日本人」の誌面から  荻野美穂
 1 一九二○年という時期
 2 「日本及日本人」と「女性日本人」
 3 「男性美」特集号

第5章 『半男女考』――宮武外骨と大正時代の両性の接近  テレサ・アルゴソ
 1 身体の分類、精神の分類
 2 性と身分の安定化
 3 性の接近

第6章 日本初のサイボーグ?――ミス・ニッポンと優生学と戦時下の身体  ジェニファー・ロバートソン[荻野美穂訳]
 1 血
 2 身体
 3 美
 4 ミス・ニッポンの退場、日本女性の登場

第7章 M検の言説史・戦後篇――あるいは男性身体の〈侵襲的〉経験はどのようにして忘却されるか  澁谷知美
 1 侵犯される男性身体
 2 「人権侵害」としてのM検
 3 ゲイ・ポルノの題材としてのM検

第8章 “娘”をめぐる欲望――宝塚の娘役についての一考察  松本理沙
 1 “娘”とは何か?
 2 “娘”の誕生と広がり
 3 縮小していく“娘”
 4 “娘”をめぐる欲望

第9章 まだ始まっていないこと、あるいはノラの奇蹟について  冨山一郎
 1 ノラについて
 2 ノラたちの政治、あるいは奇蹟について
 3 主婦
 4 「婦人問題研究会」

 

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