内容説明
無実の罪を着せられ、啓順は江戸の火消しの顔役・聖天松に命を狙われる。奥医者をつとめる師匠からは、京にある秘典『医心方』を探るよう命じられた。しかし漢方医としての一流の腕ゆえに、啓順は旅の途中で病人にかかずらわっては聖天松に居場所を知られてしまう。「逃亡者」の苦悩を描く傑作シリーズ第2作。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
54
無実の罪をおった啓順は命まで狙われているようです。奥医者である師匠に、京へ行くよう命じられ、旅をする啓順。しかし、漢方医であるからか、道中の患者と関わってしまうのはお決まりなのかなと思いました。命を狙われているのに大丈夫かと心配になります。追手から逃れる旅はなかなか大変な様子を見せますね。2020/11/12
goro@the_booby
37
下手人探しの目的も無くなり心くじける啓次郎に長庵先生が命じた医学書「医心方」の行方を追って京に向かうが、またまた道中は順調に行かずあちこちで事件に巻き込まれてしまう。渡世人として暮らす内に薄れてしまい見過ぎ世過ぎとしてきた底辺からようやく医者としての矜持をとりもどした啓次郎なのに「三界に家無し」とはどこまでも地獄旅は続くのかどうする啓次郎!次巻がシリーズ最後となってしまうなんて啓次郎に幸せは訪れるのか楽しみだわ~。2025/04/20
マッピー
11
啓順は根っから医者なのだろう。命を狙われて逃げているのに、結局は人助けをしてしまう。逃げても逃げてもおってくる聖天松の一味。けれど、追っ手の中にも啓順に逃げ切ってほしいと思っている者もいることがわかって、これは最終巻に向けての好材料だぞなんて思いつつ読む。旅を続けるごとに、「医者になりたい」「医者でありたい」思いが募る啓順。いい医者になる準備は整ったと思うんだ。あとは、聖天松にどう落とし前をつけるか、なんだよね。2018/02/08
せぴあ
10
何度も何度も人助けをしては窮地に陥り逃げる羽目になり、いつになったら、報われるのだろうと思いながら、読み進めて、最後まで読んでしまった。一巻の行く先々で医者として人助けをしていくほうが啓順には、あっているのに。最後にやっと落ち着けるのかと思ったけど、やっぱりだめだった。いつになったら報われるのか?2014/12/13
うさこ@タッタカタ
10
勢いづいて第2巻、地獄旅ー八王子で傷を癒す啓順。のんびりした焚き火の風景からスタート、この緩急がいいね〜。そして江戸の恩師からの密命。また啓順を走らせる。しかし上手くはいかない。なんと京につくまで五年!その間に医師としての役目を真っ当しようと決心するが〜追いかける並木の勘助にも変化が。がんばれ啓順!2014/11/08
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