アメリカのデモクラシー 〈第1巻 下〉

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アメリカのデモクラシー 〈第1巻 下〉

  • ISBN:9784003400937

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

96
第1巻の後半です。この後半は上巻が制度的な分析であったのに対して、合衆国での民主主義と政治についての基本的な考え方が示されています。合衆国を支えている民主主義というものが政治のあらゆる場面において顔をのぞかせています。トクヴィルはそれを環境、習俗、法律といった三つの要因があると述べています。また最後には書評を書かれている皆さんも指摘しているように将来の二大大国の確執を予想しています。2015/12/01

ヒロキです

14
内容としては、前半はデモクラシーについてが多く共産主義の中国とアメリカ、そして日本の対比が出来た。トクヴィルのデモクラシー理論では、特にデモクラシー下での投票は段々被選挙人の質を堕落させているという理論は興味深い考えであったと思った。 後半からは、アメリカ内部について黒人白人を中心に据えながら時代的な多少の偏見「キリスト教至上主義、多少黒人を劣等と見る西洋優越観」があったが、その後の南北戦争を予見した描写は素晴らしいと思った。後の米ソ対立を示唆していたことも とても心揺さぶられたものであった。2020/01/26

はとむぎ

13
19世紀 フランスの哲学者トクヴィルがアメリカ民主主義の発展を観察、その本質を考察した記録。自由を尊び、皆平等(白人間)の精神でルールを決め、州を作り連邦を作った。何事も主体的に万人がリーダーシップを発揮しながら多数派の意見が尊重され、アメリカ合衆国が形づくられた事がわかる。現在もその精神は残っているのだろう。かなり読み応えありました。2022/04/03

しんすけ

12
上巻に比するとかなり読みやすい。 事例が豊富なのは上巻と同様だが、トクヴィルの主張が明確に観えているからに違いない。 /偉大な政党は社会を覆し、矮小な政党はこれを騒がしくする。/ 結社が自由な国には秘密結社が見られぬことである。アメリカに徒党を組む者はあるが、陰謀家はいない。/ 私は無給の公職がまったく存在しないところに、アメリカにおける民主主義の絶対的支配のもっとも明瞭な徴の一つを認める。/ 特に最後は「大きな政府」の必要性に繋がるものであり、現行流行りの新自由主義を否定したものと云える。2019/10/22

たむよ

7
所々で光る文章が見られるのはさすが。後半のインディアンと黒人の話は非常に興味深い。デモクラシーの本としてより、アメリカの一つの物語として楽しめる。2010/11/04

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