内容説明
自分が養子だったと知ったジェンナは、生みの親の手掛かりを求めて、スコットランドにやってきた。腰を落ち着けて探すためには、働き口を見つけなければならない。だが紹介された職は、気難しい城主のタイピストだった。これまで何人もくびになっているようだけれど、わたしに勤まるかしら?迎えの車が連れていった先は、おとぎの国に立つ古城だった。歴史の重みに圧倒されながら、メイドに案内されて大きな扉の前に立つと、老人のイメージとは裏腹に、セクシーな低音の声が入るよう命じた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アカツキ
7
三部作の最終巻。ヒロインは三つ子の一人。ヒーローは諜報員。療養休暇を利用して小説を書いている。ヒロインは生みの親のことを知ろうとオーストラリアからイギリスへ飛び、お城での住み込みの秘書の仕事を得る。気難しい雇い主のヒーローをあっさり懐柔するヒロイン。ロマンスも小説の出版が順調に進む中、ヒーローの仕事復帰が決まってヒロインに求婚するが、ヒロインは便利屋になるつもりはないと言い放ち、ヒーローも私もポカーン。え。え?このヒーローにしては上等な告白だと思ったんだけど、読み返したらまぁ…そうか。2019/08/28
たくあん
0
よくある人嫌いの傲慢ヒーローと自立願望の強い癇癪持ち優秀ヒロインもの。…かと思いきや、やり合ったのは最初だけで、ヒーローは心を開くといい感じにキャラ変するし、ヒロインは素直に可愛いかった。早い時点でお互いに惹かれ合い、するすると話が進んでいく。H/Hの掛け合いがテンポよく、面白かったのだけど、シリーズものの最終話と言う事で他作品のキャラが色々出てきて後半は少し失速。それでもストレスなく読める作品でした。2025/03/29