内容説明
その肖像画は、憎しみから生まれた。画家のケリーは、父の会社を奪い死に追いやったドミニク・チャカリスへの憎悪をカンバスに叩きつけた。彼の冷酷さをあますことなく表した肖像画は噂になり、やがてドミニク本人の知るところとなる。彼は電話をかけてきて、話したいことがあると食事に誘った。肖像画を描き始めてから、ケリーは寝ても覚めても彼のことが頭から離れなかった。会って憎しみを直接ぶつけるまたとないチャンスかもしれない。ケリーは彼と対決することに決め、誘いを受け入れた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
12
ヒロインに弟を泣かせたら覚悟しておけなんて言うヒーロー兄、普通それは女性側の父なり兄が言うセリフなんでは!家族を失いながら懸命に生きてきた兄弟の絆を感じる。愛よね。でもこれが逆効果。我慢強く待っていたヒーローにようやくヒロインが応えてくれるようになったのに、また後退してしまう結果に。ふたりとも周囲にいい人がいて気にかけてくれるのでひどい状況に陥らないのが安心というか、全体に派手さがなく静かなお話。仕事ぎっしりなスケジュールを承知で、なんとかしてヒロインに会う為の時間を捻出しようとするヒーローが可愛かった。2015/05/06
アカツキ
8
ヒロインは画家で、前作ヒーローの依頼人で三つ子の一人。展覧会で飾られた社長ヒーローの肖像画が話題に。すぐに取り外したものの、評判を聞きつけたヒーローはヒロインに連絡を取り…。ヒーローに恨みを持つヒロインの復讐ものかと思いきや、すぐに誤解が解けて普通のロマンスに。ヒーロー兄がヒロインに弟を傷つけたら償いをしてもらうことになると脅したのには笑ってしまった。過保護なヒーロー兄のスピンオフ読みたいわ。2019/08/27
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