内容説明
すみれ色の瞳で一世を風靡したトップモデルはもうここにはいない。タイラー・スチュワートは結婚式の朝、ホテルの部屋で鏡に映ったみずからのウエディングドレス姿に衝撃を受けた。かつて貧困にあえいだ彼女は故郷を捨て、頂点をきわめた。にもかかわらず、人に裏切られ、手元には何の財産も残っていない。そして今、身売り同然に嫁ごうとしている……。やっぱりこのまま結婚なんてできない！ とっさに逃げだした彼女は、隠れようと飛び込んだホテルの一室で凍りついた。「ノックもなしとは。事情を説明してもらおうか」氷のように冷ややかな青い目の男がタイラーに拳銃を向けていた。■栄えあるＲＩＴＡ賞を二度も受賞したゲイル・ウィルソンのミニシリーズ『孤高の鷲』。元ＣＩＡのエリートたちが正義を貫き、真実の愛を見出すさまを描いた連作です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
25
結婚式直前に運悪く殺人現場に踏み込んでしまい、ウエディングドレス姿で逃げ惑うタイラー。逃げ込んだホテルの部屋には訳ありのCIAエージェント、ホーク。ただし、ヒロインが目撃した事件とは無関係。スパイ映画のようなスリリングな出だしの割に中盤はどちらかというと淡々。グリフ、ジョーダン、ホーク、そしてクレア。三部作に登場する彼らの"チーム"の強い繋がりを感じさせる展開で主役ふたりのロマンス部分は控えめ。シリーズ物を通しで読むことは少ないわたしですが、これは順を追って読んで正解。3冊セットでようやくすっきりします。2016/06/09
ととめ
1
話が進むにつれ、ヒーロー・ヒロインのロマンスへの興味が薄れていった。続編ではヒーローの仲間が整形して別人になって登場のようで、そっちの方が気になった。2016/04/04
はる@夏の霜
1
サスペンス＋ハーレクイン。サスペンス関連については、中途半端。最後にヒロインが逃げるのはいいけど、その後はマスコミ等に追いかけられなかったのかとか、アミールの動機とか、彼の国はどうなったのかとか、モヤモヤ感が残る。ヒーローとヒロインがくっついたから、それで良しなのだろうか？出だしがサスペンス風で期待しただけに、まとめかたが残念。 エピローグがヒーローとヒロインの話ではないのも「？」。次の話への伏線？2011/07/03
