内容説明
舞台は異世界、霧の街・オスタス。スレイリー・ドラゴン誘拐事件で一躍その名をあげたはずのマルタだったが相変わらず貧乏だった。そんな折、オスタス市民に愛される、怪盗ドクトル・バーチが突如消息を絶った……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サエズリ割津
6
オスタスの街の事件を解決しない名探偵マルタ・サギーの活躍を描くシリーズ第2巻。マルタの助手で身の回りの世話をするリッツ・スミスとジョセフ犬が登場してマルタの周りが騒がしくなりました。ライバル関係であるドクトル・バーチの窮地救い共闘したり、アウレカが再登場したりしました。しかしカード戦争は何がしたいんだいったい…。作者公認でルールうんぬんが不透明なので物語を構成する要素であるということだけ理解して読み進めます。2017/11/08
つこ
2
★★★★★ 初めて正当な?カードの使い方をした巻。ジャックがかっこよすぎるなー。バーチがデアスミスに嵌められたと知ったあとの解釈の仕方、でも扉ひとつ出たあとの対応、ほんとにおかしいほど賢いです、ジャックさん‼︎ジョゼフ犬も可愛いな〜。この時が初めてのリッツへの報告なのかな。読む順番を間違えてるから頭の中が多少混乱しとりますが(笑)リッツを含めた周りの人たちがこの先不幸にならなければいいなあ。2018/07/06
織田麻里
2
【B☆W】【再読】名探偵の反対の盤面にいる好敵手ドクトルバーチが、毒に倒れる。カード戦争を実際に体験。アウレカ再登場。2巻の前に短編集がはいっていたので、初読の人は分かりづらいかも。2014/02/03
しゅがー
2
この作品の雰囲気が相変わらず素敵。でも、番外編先に読むべきだったな。この巻を3巻にしてくれた方が分かりやすかったw *初のカード対戦。名探偵のカードは、マルタ以外の人が持ったら大変なことになりそう。そしてアウレカ登場。みんなに嫌われていて笑ったw *バーチやリッツとの交流が、あたたかくて良いなー。個人的に、マルタがリッツの紅茶を勝手に飲んでいれ直すところが好きw2013/11/24
ちー
2
カード戦争の運営が出てきたりと『カード使い』としての側面が色濃く出てきた本作。アウレカの役に立つようで立たないような居ないよりはまし的な存在感が大好き。『名探偵』のカードの汎用性が最強に近い。だからこそ、マルタのような『日本人的感覚』な正義感があるけれども熱血過ぎない人間が持っていたからこそ良かったのかなーとも思う。日本では半分死んでいた丸太がオスタスを愛し、そこに住む人たちに愛され、『居場所』に居られるのはなんだかこそばゆいほど幸せがある。2012/05/20