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内容説明
コウタ少年は、医者の父親から「父さんのようにエリートになれ」と勉強漬けの日々を送らされてきた。反発した彼は、とある英才教育塾から普通の塾に移り、テスト用紙を折り紙にしたり人生について語ったりしてみるが、隣の女の子からは「キミって子供だね」と言われてしまい…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RYOyan
14
最終話でうわーぁんと来た。季節のある国に生まれて良かった。これ最初読んだ時、20代で老成してしまったかのようなこの感覚か・・・と、若干違和感を感じたけど、改めて読んでみたら、いにおニズムの原点みたいなものを見つけた気がして新鮮だった。2015/10/04
ぽん乃助
12
下巻の終盤は浅野いにおらしい退廃的なSF要素が強くなっていました。上巻で唯一、変化がないことを幸せだというオチをおいていて違和感のあった「untitled」の登場人物を、最終話「桜の季節」でああいう形で持ってくるのはニクいなぁと思いました。主人公の男は、作中一番辛い状況だなぁと思いつつ…見開きで彼女が桜を触れるシーンは感動的でした。この、刹那的な美しさを感じる瞬間があるからこそ、人は生きられる、いや、生きたいと思うんでしょうね。浅野いにおの言葉を借りれば、生きていればきっと、いつかどこかでいいことがある。2015/09/11
九鳥
11
こっちの話では一見悩みなんてなさそうな人、に別の話では別の角度から視点が当たるのがいいな。このままゆるく曖昧に幸せで不幸な感じのまま進むのかと思ったら意外な結末。読後にタイトルがまた余韻を残す。2009/09/21
多田幾多
8
たとえ昔の記憶が美しくても、いつまでも過去にしがみついていたら前には進めない。だから前へ進もう。この下らなくって不条理で、愛おしい、素晴らしい世界とともに…2013/04/01
うさた
7
タイトルからしても2巻には明るい何かが待っているんだ!と思っていたので後半のやるせないストーリー展開に切なくなりながら読了。浅野いにおさん、独特な作風で万人受けはしないんだろうけど、私はなんだかんだでこの拗らせ具合が大好きです 笑2014/10/26