PHP新書<br> 返還交渉 沖縄・北方領土の「光と影」

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返還交渉 沖縄・北方領土の「光と影」

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  • サイズ 新書判/ページ数 266p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569832265
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0231

出版社内容情報

私の父と若泉敬氏は沖縄返還を成し遂げ、私は北方領土交渉に苦慮した。しかし新たな光も見えてきた……。元外交官の「返還交渉」論。

東郷和彦[トウゴウカズヒコ]
京都産業大学世界問題研究所所長

内容説明

沖縄復帰はなぜ実現し、北方領土交渉はなぜ難航しているのか。本書ではまず沖縄復帰までの道筋を、二人の人物によって読み解く。外務省アメリカ局長で「表の交渉」を務めた東郷文彦氏(著者の父)と、いわゆる「沖縄密約」交渉を行なった佐藤総理の密使、若泉敬氏である。二人には共通する思いとして「沖縄愛国心」と「醒めた現実主義」があった。北方領土交渉に携わった著者は、「北方領土愛国心」の余りの強さが、「醒めた現実主義」を曇らせていった過程を、痛惜の念を持って振り返る。二つの返還交渉に携わった人たちの思想と行動を、独自の視座から分析する一冊。

目次

序章 沖縄返還交渉と北方領土交渉
第1章 二元外交のはじまり―六七年佐藤・ジョンソン共同声明
第2章 沖縄の核抜き返還―六九年佐藤・ニクソン共同声明
第3章 二元外交の外交的評価
第4章 若泉と東郷の思想
第5章 ソ連時代の北方領土交渉
第6章 ロシアとの北方領土交渉
終章 正念場の北方領土交渉

著者等紹介

東郷和彦[トウゴウカズヒコ]
1945年生まれ。父・文彦氏は外務省アメリカ局長として沖縄返還交渉を担当。68年東京大学教養学部卒業後、外務省に入省。88年ソ連邦課長、98年条約局長、99年欧亜局長など、ロシア関係の業務に合計17年携わり、北方領土交渉を経験。オランダ大使を最後に2002年退官。09年ライデン大学で博士号。現在、京都産業大学教授・世界問題研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

307
三代に渡って外交官を勤めた東郷家の三代目東郷和彦から見た父東郷文彦が行なった業績、特に沖縄問題について書かれた一冊。中々自分の父と勤め先の若泉敬の関係性を語れるのは著者ならではだなと思った。今後も日本外交にとって有益な提言、証言をして言ってほしいな。2017/04/16

iceman

2
沖縄返還交渉時の二元外交 核再持ち込み可な密約 若泉敬 興味は尽きない 2019/03/30

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