内容説明
本所相生町の長屋に年頃の娘と住む安田平兵衛の許に“十八夜”と記された紙片が投げ込まれた。それは地獄屋を意味する殺しの依頼だった。
十年前に足を洗ったはずなのに、今頃なぜ?
酒で全身に走る震えを抑え、再び剣を取る凄腕の老剣士を描く、冷酷にして情感溢れる異色の剣豪小説登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harhy
10
現役に復帰した老刺客。緊張の高まりで手に極度の震えが走り、酒でそれを抑えて実力を出すとは。全体的に劇画チックだね。2013/11/29
ケルトリ
1
若い頃に殺し屋だったが引退した主人公が、再び殺しの依頼を受けて任務を遂行していく短編集。特に主人公の過去を語ったり、一人娘がさらわれたりといったピンチや人情話はなく、やってくる依頼を淡々と遂行していく。現代風に言うとバトルシーンオンリーという内容。映画的な起承転結が全くなく、悪く言えば同じ流れの繰り返しっぽい感じにはなっている。でもプロの技のシーンや裏社会の横のつながりといった部分は面白い。2023/07/23
犀門
0
#220★★★☆☆2015/11/18